BankART Studio NYK(横浜市中区海岸通)前の大岡川に設けた特設水上ステージなどで10月27日で102歳を迎える世界的舞踏家、大野一雄さんをたたえ「大野一雄フェスティバル2008」が開催されている。9月28日より開催されているもので、横浜ならではの空間を生かしたステージでダンスパフォーマンスなどが披露され反響を呼んでいる。主催は「BankART1929」と舞踏家集団「大野一雄舞踏研究所」。「BankART1929」が行ってきた活動を紹介する総合展覧会「BankART Life II」の一環。
大野一雄さんは全身を白塗りにし、「人間の内面」を表現する踊りで独自のスタイルを確立する横浜在住の舞踏家。大野一雄さんの名を冠した身体表現の祭典として2004年より毎年フェスティバルを開催している。
同フェスの最終公演となる10月25日はBankART Studio内ギャラリー「BankART Mini」で、尺八奏者のクリストファー遥盟さん、ダンサーの新井英夫さん、声楽家のきむらみかさんによるパフォーマンス「奏刻舞躰 So Koku Bu Tai」が行われるほか、若手女性ダンスユニット「プロジェクト大山」も登場。そのほか、大野一雄さんが稽古場で語った言葉をまとめた「大野一雄 稽古の言葉」をテーマに公募団体が作品展示やダンスパフォーマンスを披露する。
大野さんら舞踏家や芸術家が集い舞踏を研究する「大野一雄舞踏研究所」の溝端俊夫さんは「今回は野外、水上、屋内とさまざまな環境で観客の方に作品を楽しんでいただこうというのがコンセプト。思い込みを打ち出すだけではなく観客席とステージの関係を意識したパフォーマンスができる出演者を集めた」と話す。
開演時間は19時30分(20時30分ごろよりフェスティバルクロージングパーティー)。入場料は2,500円(クロージングパーティー参加費500円を含む)。