関内で国内外の専門家集め「創造都市」シンポジウム-横浜市

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 横浜市は11月7日・8日、関内新井ホール(横浜市中区尾上町)で市が推進する芸術文化を生かした都市戦略「クリエイティブシティ(創造都市)・ヨコハマ」の事例を紹介しながら、創造都市の現状と課題を国内外の専門家25人を集めて話し合う「横浜クリエイティブシティ・シンポジウム2008~創造都市のこれまでとこれから~」を開催する。

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 同シンポジウムは横浜市が来年の9月に開催を予定している「世界創造都市会議(仮称)」のプレ会議として行われるもの。横浜の取り組みを紹介するとともに、同様に創造都市を推進する国との意見交換の場として計画されている。

 11月7日はダニー・ユンさん(香港現代文化研究所代表アート集団「ズニ・アイコサヒドロン」芸術監督)による基調講演「台頭するアジアの創造都市-その文化的動向-」をはじめ、呉旻根さん(韓国文化体育観光部専門員)、加藤種男さん(横浜市芸術文化振興財団専務理事)、川口良一さん(横浜市開港150周年・創造都市事業本部長)、佐々木雅幸さん(大阪市立大学大学院教授)を加えてパネルディスカッション「創造都市のこれまでとこれから」が行われる。

 8日はアーティストや、アートを生かした街づくりに取り組む団体、行政などそれぞれの専門分野に別れて分科会が実施される。「アーティスト、クリエーターの集積と定着」と題した分科会には、市内の歴史的建造物を生かした文化芸術創造の実験プログラム「BankART1929」代表の池田修さんや、横浜を拠点とするアニメーション作家の伊藤有壱さん(I.TOON代表)、東京芸術大学准教授の熊倉純子さん、村上隆さんや奈良美智さんらの作品を世界に送り出した「小山登美夫ギャラリー」代表取締役の小山登美夫さんが参加。そのほか、中区寿地区の再生に取り組む岡部友彦さん(コトラボ代表)や初黄・日ノ出町地区の活性化を図るアートフェス「黄金町バザール」ディレクターの山野真悟さんらによる「旧市街地の活性化と地域コミュニティ」や、都市資産活用による創造都市などについて考える分科会が行われる。

 横浜市開港150周年・創造都市事業本部の宮原操さんは「市ではクリエイティブシティ・ヨコハマ構想に取り組み5年目を迎えた。今回のシンポジウムは今までの成果を踏まえ今後の展開について考える機会となる。海外の方々とも意見交換することで課題を抽出し、今後の横浜の取り組みを打ち出したい」と話す。

 開催時間は11月7日(全体会)=13時~17時15分、同8日(分科会)9時30分~17時。入場無料。各日定員400人。問い合わせは横浜市開港150周年・創造都市事業本部創造都市推進課(TEL 045-671-2278)まで。

 関連企画としてBankART Mini(中区海岸通)で11月4日~9日、「集まれ!アーティストイニシアティブ」と題して、国内外のオルタナティブスペースを運営する約30チームを招いて活動の紹介展示と「経済」と「システム」に焦点をあてたミーティングを実施。また、市内の創造活動拠点をめぐるツアー「クリエイティブシティ・ドライブ」も11月7日・9日に開催される。

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