横浜人形の家(横浜市中区山下町、TEL 045-671-9361)で10月17日より「テディベア展」が開催されている。テディベアの名前の由来となる第26代米国大統領のセオドア・ルーズベルトが派遣した白船来航から100周年を記念したもの。
テディベアの由来は、狩猟好きのルーズベルトが子熊の命を助けたエピソードにちなみ、ルーズベルトの愛称「テディ」の名前を冠した熊のぬいぐるみがアメリカで人気を博したことが始まり。ルーズベルトの誕生日である10月27日は「テディベアの日」となっている。
会場には写真家のパトリック・マシューズさんと共に世界をまわり、「世界中で最も多く旅したテディベア」として知られる「テディ・エドワード」や、アンティークベア、アメリカ大統領に扮したベア、各国の印象的な衣装を身につけた国際親善大使ベアなど約300体を展示。そのほか、白船艦隊に関する写真やテディベアの歴史年表、テディベアの作り方などをパネルで紹介している。
横浜人形の家の広報を担当する岩堀祐一さんは「人形の家でもこれだけのテディベアを一堂に集めるのは初めてで、目玉は世界中を旅した『テディ・エドワード』。旅の記念写真も一緒に展示しているので、どんな風に世界を巡ってきたのか旅先での『テディ・エドワード』を想像してみては」と話す。
開館時間は10時~18時30分。入館料は大人=700円、子ども=300円、小学生未満無料。11月30日まで(11月17日は休館)。
白船は、1908年10月に世界一周航海の途中、横浜に寄港した米大西洋艦隊。日本にアメリカの海軍力を誇示する目的で来航したが、日本政府や横浜、東京の人々は大歓迎で迎え、両国の関係を好転させた歴史的な出来事の一つとなっている。