郵便事業を運営する会社「郵便事業」は11月25日、郵便集配業務などに電気自動車「スバル プラグイン ステラ コンセプト」1台を横浜港支店(よこはまみなとしてん、横浜市中区日本大通5)に配備すると発表した。
同社は、地球温暖化防止に向けた環境保全活動推進の一環として、郵便業務に使う車両を電気自動車やハイブリッド車などの環境対応車両に変更していく方針で、12月2日の横浜に続き、各地で電気自動車を郵便集配業務用車両として活用する際の、荷物積載時の走行能力などについて実証実験を行い、環境改善効果や経済性などを検証する。
横浜港支店に約1年間配備するのは、将来の自動車の動力源として注目されているリチウムイオンバッテリーを用いた富士重工業の次世代電気自動車の試作車で、乗車定員2人、最高速度は時速100キロ。4人乗りの電気自動車から後部座席を取り外し貨物車に改造、荷室に棚が設置されている。神奈川県庁に設置されている急速充電器で充電する。
富士重工業は、大容量リチウムイオンバッテリーを用いた次世代電気自動車の研究開発に取り組んでおり、2009年の商品化を目指している。車両は、今年7月に北海道で開催された洞爺湖サミットで、メディアセンターなど会場周辺と近隣郵便局間の郵便物の集配に使われたもの。
12月2日には松沢神奈川県知事などが参加してセレモニーが行われる。
市内では今年7月より、神奈川県と三菱自動車が、神奈川県警察の業務車両に三菱自動車の軽乗用車「i(アイ)」をベースにリチウムイオン電池を搭載した電気自動車「i MiEV(アイ ミーブ)」を試験導入している。