横浜市交通局と東京ガス株式会社(東京都港区)は1月6日、交通局の浅間町営業所構内(横浜市西区浅間町4)に「横浜浅間町天然ガススタンド」が完成したことを発表した。
1994年から、環境対策として圧縮天然ガスバス(CNGバス)を導入し、CNGバス専用の天然ガススタンドを設置してきた交通局と、天然ガススタンドへの都市ガス供給や、天然ガス自動車の導入促進などに取り組んできた東京ガスとの連携により、1日あたりバス約40台、トラック・塵芥車などの中型車約80台、小型貨物車など約210台の充てん能力を持つ天然ガススタンドを設置した。
同事業は、横浜市交通局が民間並みの経営を目指し、民間企業の持つ企画力、技術力、営業力などのノウハウを交通局の事業に反映するため、2008年から開始した横浜市営交通パートナーシップ事業の一環で、東京ガスの出資により、天然ガススタンドの建設を9月から行ってきた。
1月7日から市交通局の37台のCNGバスに、1月13日から一般のCNG自動車に天然ガスの充てんを開始する。営業時間は平日8時~19時、土日祝日9時~19時で年中無休。
今後は、東京ガスが横浜浅間町天然ガススタンドの運営を行い、市交通局がCNGバスの運行を行っていく。
CNGは「Compressed Natural Gas」の略称で、家庭用の都市ガスと同一の天然ガスを圧縮機で圧縮し、自動車用燃料としたもの。CNGバスは、通常の軽油を燃料とするディーゼル車に比べ、窒素酸化物は60~70%低減され、黒煙は全く排出されず、粒子状物質もほとんど排出されない。横浜市は、2005年度に国土交通省の「CNG車普及促進モデル事業地域」に指定されており、現在75台のCNGバスが運行している。