パシフィコ横浜展示ホールC・D(横浜市西区みなとみらい1)で2月4日、「第30回工業技術見本市 テクニカルショウヨコハマ2009」が開幕した。
同展は神奈川県下最大の工業技術・製品に関する総合見本市で、総勢339社・団体が参加し、今年で開催30回目を数える。
今回のテーマは「未来を支える技術の力」とし、主な会場構成として、情報通信関連機器などの企業の「ビジネスソリューション分野」、計測・制御・流体機器などに関する「生産分野」、エネルギーや防災機器などの「生活・環境」、工業技術・製品に関する支援機関「異業種交流等のグループ」、市内外の大学最新研究シーズ等を紹介する「産学公連携」に分かれる。
治具・モックアップ・木型製作のミナロ(横浜市金沢区)は、集英社の製造業をテーマとする漫画「ナッちゃん」の等身大156cmのフィギュアを展示する。「ナッちゃん」は鉄工所を切り盛りする少女の漫画で、著者のたなかじゅんさんも会場に来るという。同社はほかに販売営業、設計、加工の異業種4社で1ブースを出展。同社代表取締役の緑川賢司さん「チーム名は『心技隊』。それぞれの会社の事業紹介をしていますが、この4社をまとめて見ることで、ものづくりの流れを網羅できます。心と技と、協力し合う体制が製造業に必要なのでは」と話している。
ほかに横浜市のブースとして「ヨコハマものづくりポータル2009」と題し、市内企業の優れた技術と、出展企業の環境への取り組みの紹介などがある。横浜市は、低炭素社会の実現に向け、市民の環境への関心を促進する「環境ポイント制度」の導入により、昨年7月に環境モデル都市として選定された。
開催は4日・5日・6日の3日間、10時~17時まで、入場無料。併催事業として、中小企業の自社商品開発を促進する特許流通フェア「実効型パテントソリューション YOKOHAMA2009」も開催。6日には「知的財産権シンポジウム」が開催される。