CSKホールディングス(東京都港区)は2月13日、昨年9月11日に発表したみなとみらい21中央地区43街区のCSKグループ本社ビル建築計画を中止することを発表した。
同社は、みなとみらい21地区に土地を取得し、IT・情報サービスの「CSKグループ」の本社ビルとして、総事業費442億円をかけて地上33階地下2階、延べ床面積86,400平方メートル、就業人口3,000人規模の高層ビルを建設し、CSR活動を核とした文化交流・商業施設や、ITやバイオ関連のベンチャー企業を育成するインキュベーションセンター、ITを活用したゲノムの基礎研究などをおこなう医科学系研究施設などを設ける計画でいた。
同日行われた同社取締役会で、急激な経済環境の変化による、経営環境の悪化から、今年度3月期の連結業績における純損失が昨年11月に予想した175億円から1,040億円に拡大することなどから、経営体質の強化や収益性の改善を図るため、計画の中止を決議した。
みなとみらい地区への進出中止は、昨年3月にセガが設置する予定だったエンターテインメント複合施設を断念したほか、分譲・賃貸マンションの開発を手掛けるモリモトが進めていた、CSKグループと同じ43街区の地上17階、地下2階のオフィスビル建設も経営状況の悪化から中断している。