横浜市中区の山手地区にある西洋館や県立神奈川文学館、大佛次郎記念館などで、展示やコンサート、講座などを開く総合芸術祭「第3回横浜山手芸術祭」が開催されている。
地区内の小中学校、養護学校、インターナショナルスクールなど11校の生徒たちの作品展を山手西洋館5館と大佛次郎記念館で展示する「山手西洋館ユースギャラリー」、国指定重要文化財の建物・外交官の家で行うヴァイオリンとチェロコンサート「西洋館に響くストリングデュオ」、1930年に設計された横浜市認定歴史的建造物のベーリック・ホールでのインテリア講座「べリック氏の素顔に迫る」などが行われている。NPOや地域団体が参加、企画し発表している。
横浜山手芸術祭の担当者は「この芸術祭で大切にしているのは、施設と官・民とが一体となって協力し開催・運営していること、多くのイベントを市民団体自らが主催していることの2つです。色々な活動の市民グループが西洋館という環境を使い、何らかの発信をするお手伝いをしています。少しでも多くの方々に関心をもってくださると嬉しいです」と話す。
150年前の横浜開港当時、山手地区は外国人居留地とされ、現在でも往事をしのばせる西洋館が残っている。同イベントはその土地特有の歴史と地域資源を生かし、地域文化振興を目指して開催されている。
開催は3月8日まで。問い合わせはベーリック・ホール(TEL 045-663-5685)まで。