NPO法人横浜アートプロジェクトは3月6日、ZAIM(横浜市中区日本大通34)別館2階でケニアでの緑化活動の報告会「緑の大地から ~Rainmaker ケニア活動報告」を開催する。
同NPO法人は、2006年3月に多数の植物の種を粘土に混ぜて作る「粘土団子」により砂漠化に苦しむ世界の乾燥地を緑化する「Rainmaker Project(レインメーカープロジェクト)」を開始。自然農法家の福岡正信さんが開発した「粘土団子」という手法で、不毛な土地に野菜や樹木を育てる事業に取り組んでいる。
今年2月17日~25日には、この10年間で国土の森林率が約15%から1.7%へ激減したというケニアに、横浜国立大学院環境情報研究院の藤原一繪教授らとともに赴き、緑化活動を行った。
今回は、ナイロビ大学の植物学者や地域住民とともに、持続可能な森林作り協同プロジェクト「SATOYAMA SYSTEM」として、粘土団子ワークショップと播種のほか、横浜の音響機器メーカー「田口製作所」(横浜市泉区)が開発したポータブルソーラー発電システムを現地の小学校に寄贈するなどの活動に取り組んだ。
報告会では、同NPO法人の理事長でプロジェクトの代表を務める榎田竜路さん、横浜国立大学の藤原教授、東京芸術大学講師で世界の音を収集する「サウンドバム」プロジェクトに取り組む川崎義博さんらが参加し、メディアアート作品の上映など、音と映像を交えてケニアでの取り組みを紹介する。開催は19時から、参加費は無料。
榎田さんは「これまでにケニアでの活動を4回行ってきて、現地の方々とのつながりも深まってきた。今回は横国やナイロビ大の学者などの協力を得て、科学的にデータ収集をおこない成果をあげている。サポーターやボランティアも募集しているので、ぜひ報告会に来て欲しい」と話している。