映画館「シネマ・ジャック&ベティ」（横浜市中区若葉町3、TEL 045-243-9800）では、3月21日より沢田研二さんの映画特集「ジュリー」を開催している。

　同映画特集は、60年代にザ・タイガースとしてデビューし、ソロデビュー後も活躍する「ジュリー」こと横浜在住の沢田研二さん主演作品を集めたもの。沢田さんは、昨年60歳の記念に開催されたドームコンサートで5万人のファンを動員するなど、現在も不動の人気をもつ歌手で、映画俳優としても独特の存在感で知られている。

　上映作品は「ザ・タイガース」主演シリーズ第1作目のヒット曲「君だけに愛を」「モナリザの微笑」「花の首飾り」など11曲を収録したSFコメディ「ザ・タイガース 世界はボクらを待っている」（和田嘉訓監督）、映画人が選んだオールタイムベスト100（キネマ旬報1999年）日本映画篇13位に選ばれた「太陽を盗んだ男」（長谷川和彦監督）、幻の恋愛作品といわれる「パリの哀愁」（出目昌伸監督）、青春の孤独を描いた「炎の肖像」（藤田敏八監督、加藤彰監督）、公開時200万人の動員記録を残した「魔界天生」（深作欣二監督）、大正浪漫を象徴的に生きた画家の物語「夢二」（鈴木清順）の6本。

　シネマ・ジャック&ベティの小林良夫さんは「昨年還暦ドームコンサートを成功させた、横浜と縁の深い、沢田研二さんことジュリーの映画俳優としての魅力を再発見すべく、この特集を企画しました。今回の上映作品の中では、ソフト化されておらず、スクリーンで上映されるのが珍しい作品もあり、この企画を告知してから非常に多くの反響を頂いています。東北や関西から泊まりがけで観に来られる方も多くいらっしゃいます。横浜唯一の名画座として、今後もこのように名画の特集上映を企画していきたいと思います」と抱負を語る。

　「ザ・タイガース　世界はボクらを待っている」「太陽を盗んだ男」「パリの哀愁」の上映は、3月21日～27日まで。「炎の肖像」「魔界天生」「夢二」は、3月28日～4月3日まで。料金は、一般＝1,000円、学生シニア＝800円（1回券）。一般＝2,400円、学生シニア＝2,000円（3回券、複数名利用可能）。入場は前売3回券の購入者優先（前売券は劇場で販売）。各回入替制。