横浜市地球温暖化対策事業本部は3月28日、「ヨコハマ・エコ・スクール(YES)」のプレ開校イベント「環境モデル都市・横浜からはじめる脱温暖化ライフスタイル」をはまぎんホール ヴィアマーレ(横浜市西区みなとみらい3)で開催する。
ヨコハマ・エコ・スクールとは、横浜市内で多様に行われている脱温暖化などの環境問題に関連する活動を統一した「YES」というブランドで市民に提供する新しい取り組み。関連する情報を4月に新設する「専用ポータルサイト」などを通じて効率的に提供する。脱温暖化の活動の中心となる人材の育成につなげ、「学び」から「行動」への環を広げていくことを狙うもの。
イベントでは、横浜国立大学との協働で、展示・講演・パネルディスカッションを行う。
記念講演として、東京大学生産技術研究所の山本良一教授が「世界は今~気候戦争の危機とグリーンニューディール」、新エネルギー・産業技術総合開発機構の和坂貞雄理事が「日本は今~エネルギー・環境問題の解決に向けて」と題した講演を行う。
また、「市民力でつくる『環境モデル都市・横浜』」をテーマに、NPO法人ソフトエネルギープロジェクトの佐藤一子理事長をコーディネーターに迎え、マエキタミヤコさん(広告メディアクリエイティブ「サステナ」代表)、 山岸紀美江さん(NPO法人I Loveつづき理事長)、須田総一郎さん(東京電力神奈川支店副支店長)、鈴木邦雄さん(横浜国立大学副学長)、阿部守一さん(横浜市副市長)によるパネルディスカッションを行う。
YESは5月に開校予定で、「環境プランナー養成研修」「eco検定合格支援研修」「よこはま大学リレー講座」や、NPO、事業者、大学などとの連携で行う講座など、年間500の講座を実施する予定。現在、市では「YES」を市民へ浸透させるためのロゴマークとキャッチフレーズを募集している。
横浜市地球温暖化対策事業本部・地球温暖化対策課の吉田肇担当課長は「ヨコハマ・エコ・スクールは、YESという統一ブランドを冠としてさまざまな環境学習活動をつないで、市民にわかりやすく情報提供して、横浜のすべてを『学びの場』にしていくしくみ。また、『YES』企画の主催講座では、脱温暖化を担う人材育成にもつなげるなど、市民力の原動力となる市民から市民への働きかけの輪が広がっていくことをねらうもの」と話している。
プレ開校イベントの開催時間は12時30分~17時30分。参加費は無料。ロゴマークとキャッチフレーズの募集締切は4月10日。