横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区新港1)で5月26日、横浜の歴史を記録した写真をWEBサイトで共有する「みんなでつくる横濱写真アルバム-市民が記録した150年-」のトークイベント「なかくフォーラム」が開催される。
「みんなでつくる横濱写真アルバム」は、横浜開港150周年記念事業の一つとして、市民や企業から横浜を記録した風景写真やスナップ写真を集め、誰でも見ることができるインターネット上の「アルバム」をつくるもので、魅力ある郷土の共有財産づくりに貢献することを目指している。今年3月から募集を開始し、現在約820枚の写真が公開されている。
26日のフォーラムのテーマは「街の歴史の再発見と次代への継承」。中区・野毛に拠点を置く写真NPO「ザ・ダークルーム・インターナショナル」代表で日本写真協会メンバーの齋藤久夫さんと、ホームページで閲覧できる「横浜絵葉書データベース」をこの春に公開した横浜都市発展記念館調査研究員の吉崎雅規さんをゲストに招き、横浜の歴史とアーカイブに関する取り組みの紹介とディスカッションを行う。
フォーラムは、横浜開港150周年の市民参加事業「ベイサイド市民協催」の一環として、横浜市民メディア連絡会が26日から28日まで開催する「デジタルアーカイブシンポジウム&市民メディア展」と連携して行われる。期間中「デジタル化(スキャン)支援コーナー」も設けられ、古い写真をパソコンに取り込み、投稿するためのサポートを行う。
会場は1号館2階スペース。フォーラム開催時間は18時~20時。プロジェクトではボランティアスタッフや協力団体を募集しており、11時30分~12時30分、16時~17時に事業説明会を行う。
また、27日13時から、総務省関東総合通信局と関東ICT推進NPO連絡協議会により、「デジタルアーカイブでまちづくりのすすめ」と題したフォーラムが行われ、全国各地の地域写真アーカイブの取り組み紹介や、地域と地域、人と人をつなげるデジタルアーカイブの可能性についてのパネルディスカッションが行われる。いずれも参加費は無料。
横浜市民メディア連絡会代表で、横浜写真アルバム実行委員会企画部会の和田昌樹さんは「普通のご家庭の写真アルバムの中に、文化的価値がある写真がたくさんある。地域で暮らす人が自分たちの地域を知るとともに、魅力を内外に発信することができるデジタルアーカイブの取り組みにぜひ参加して欲しい」と話している。