日中韓共同映画「3つの港の物語」の完成披露試写会が5月29日、横浜市開港記念会館講堂(横浜市中区本町1)で開かれる。
横浜開港150周年を記念し制作された映画「3つの港の物語」は、横浜、青島(チンタオ)、仁川(インチョン)の3つの「港」がテーマ。日本、中国、韓国の各国の映画学校との連携で開催してきた「横濱学生映画祭」が制作の母体。日本映画学校など同映画祭の参加校、北京電影学院、韓国フィルムアカデミーがそれぞれ短編で「港の物語」を製作し1本の映画にまとめあげた。
作品は、中国編・韓国編・日本編の3話で、青島の漁村に住む家族の物語を描いた「Fish&Bird」(リ・ファジュン監督)、仁川港で刺身屋を営む兄妹のストーリー「聾魚(ろうぎょ)と月」(キム・ヒョジュン監督)、桟橋で連戦連勝の文字を書く老人の心を映した「桟橋」(渡辺紘文監督)。主題歌は「一期一会」(作詞=土岐千尋、作曲=榎田竜路、唄=土岐千尋)。
横浜アートプロジェクトの榎田智子さんは「今回はプレミア上映ということで舞台挨拶があります。日本からも、主演の八名信夫さん、遠藤久美子さんが駆けつけてくださいますので、是非お誘い合わせの上ご来場ください」と話す。
横濱学生映画祭は、2002年よりアジアの映画関係者・映像教育機関のネットワークづくりや新たな才能の発掘、発信などを目的に、日本、中国、韓国の学生映画を毎年紹介している。東アジアに「新しい映像市場を作る」というテーマを掲げ、その取り組みの第1弾として作品「3つの港の物語」が完成した。今年は10月23日~25日に開催され、期間中に同作品が上映される予定。
上映は18時30分より。入場無料。18時より各国からの出演者、監督、関係者による舞台挨拶を行う(定員450人、当日会場で受付先着順)。