NPO法人横浜ドラゴンボートレース実行委員会は5月末から6月にかけて、山下公園前面海上で「横濱ドラゴンボートレース 中華街賞杯2009」を開催する。
ドラゴンボートは古代中国で生まれた世界最古の手こぎ船舟の競漕で、1976年にスポーツ競技化され、世界38国以上で行われている。レースでは、紀元前の中国から伝わる龍の頭と尾を持った長さ約12メートルのボートに18人のこぎ手と太鼓手、舵取りが乗り込み、山下公園前海上の直線260メートルのコースでスピードを競う。
横浜では1994年に「第13回横浜どんたく開港祭」(現在の横浜開港祭)のマリンイベントのひとつとしてスタートし、2000年まで横浜青年会議所が主催。2001年にNPO法人横浜ドラゴンボートレース実行委員会が設立され、市民の手により企画運営されている。香港や台湾などから出場者が集まり、昨年の参加選手は190チーム・約3,800人、来場者は4日間で22.5万人。天候に左右されるスポーツにも関わらず、これまで中止になったことはないという。
今年は5月30日、6月6日に「サタデーチャレンジカップ」、5月31日「サンデーチャレンジカップ」、6月7日には「サンデーチャレンジカップ」と「インターナショナルチャンピオンカップ」が行われ、総数212チーム、選手4,000人以上が参戦する。優秀チームには中華街の食事券が贈られる。
山下公園内には、飲食店、盲導犬の紹介ブースなどが並び、6月7日の最終日にはステージイベントとして、横浜創英中学・高等学校の吹奏楽部による演奏が行われる。
横濱ドラゴンボートレース広報委員長の北薗啓輔さんは「今年は横浜開港150周年の特別企画で、ドラゴンボートの中国太鼓と横浜の和太鼓『都筑太鼓』とのコラボレーションで前夜祭『ファイアードラゴン』を行います。これは日本でもおそらく初めての試み。美しく松明をともした船が6艇、横浜港を彩ります」と話す。