6月2日オープン予定の象の鼻パーク内の「象の鼻テラス」で5月27日、緑区の中山小学校の2年生53人が参加し、カフェで使う椅子の座面に色を塗るワークショップが行なわれた。
ワークショップは、「象の鼻テラス」の施設活用事業者となるワコールアートセンター(東京都港区)が、フィンランドの画家カティア・トゥキアイネンさんに依頼。カティアさんが、小さい頃に経験した、おばあちゃんの毒キノコによる腹痛事件からヒントを得て創作した下絵を木製パネルに描き、子ども達が色を塗った。
カフェで使う椅子は、フィンランドの建築家アルヴァー・アールトさんがデザインしたアルテック社製スツールで、子ども達が色を塗ったパネルからくりぬいた円形の板を椅子に取り付け、座面として使用する。
ワークショップには、カティアさん自身も参加し、子どもたちに絵のストーリーを説明し、塗り分けの方法を伝授した。残された木製パネルは、組み合わせて立体的なアート作品に仕上げて展示する予定。
カフェでは、スタッフの制服をファッションデザイナーの皆川明さん(ミナ ペルホネン)が手掛ける。また、飲食メニューには、フードディレクター野村友里さんが主宰するフードクリエイティブ・チーム「eatrip(イートリップ)」と鎌倉中央食品市場内にあるカフェ「パラダイスアレイ」が参画する。
開港150 周年記念事業として再整備をすすめてきた象の鼻地区は、「象の鼻パーク」として開港記念日の6月2日にオープン。当日は、NPO 法人横浜シティガイド協会による「象の鼻パークガイドツアー」や、フォークデュオN.U.や横浜市消防音楽隊によるステージイベント、ジャグリングなどのパフォーマンスが行われる。