地域と文化の新拠点「野毛Hana*Hana」で映像を学ぶ連続講座

横浜在住のアーティスト・ユニット「SHIMURABROS.」

横浜在住のアーティスト・ユニット「SHIMURABROS.」

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 野毛地区の地域活性化の文化拠点「野毛Hana*Hana」(横浜市中区花咲町1)で、6月14日から映像を学ぶ講座「NOGEDIA(ノゲディア)」が開講する。

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 同スクールは、多様化するメディアの動向や関わり合いを学びながら、その面白さや重要性を理解していこうというワークショップ形式のスクール。夏に開催される2コースは、実践の場で活躍する若手映像作家2組を講師として招き、アーティストの制作に対する考え方や姿勢に触れることで、映像作品の仕組みを根底から学んでいく。受講者が映像に関する知識を得るだけでなく、実践力をつけることを目指している。

 コースは、週末を中心に1コース全5回の集中型のカリキュラム。14日から始まるAコースは、映像作家の藤井光さんが講師となり「カメラで社会を切り取る」と題してビデオカメラで映像制作の基礎を学ぶ。映像が持つ「実像と虚像」の本質を見極めながら、映像を通して社会や現実を探究することにつなげていく。7月からのBコースでは、アーティスト・ユニット「SHIMURABROS.」が講師となり、「24コマでショートフィルムをつくる」と題して映像表現の基礎的な構造を学ぶ。1秒間24フレームという動画の構造を利用した作品制作を通して、映像原理ともいえる「ゾーエトロープ」の仕組みや幅広い映像制作方法を理解していくプログラム。

 同施設のディレクターを務める嘉藤笑子さんは「このスクールは、ヨコハマ国際映像祭2009とも連携している。映像を作る作家、作品を鑑賞する鑑賞者、映像とプロジェクトや人とつなげるファシリテーターという3つの立場を体験できるようなプログラムを用意していく。今までとは別の視点を経験することで映像とは何かという認識に厚みを持たせたい」と話す。

 開講期間は、Aコースが6月14日~28日、Bコースが7月4日~19日の週末全5回。受講料は47,500円(入会金12,000円が別途必要)。現在Bコースのみ募集中。申込締切は6月26日(定員20人先着順受付)。秋以降も別のプログラムを開講予定。

 野毛Hana*Hanaは、野毛地区の地域活性化や映像文化の振興を目的とする新しい文化拠点。横浜市事業用地の開発計画として始動してから、約10年を経て今年4月22日に開館した。

 映像関連の事業体や個人を集めた共同オフィス「メディアギルド」の運営、映像メディアに関する講座やワークショップの開催、写真専門のアートNPO「ザ・ダークルーム・インターナショナル」活動の拠点、多目的レンタルスペースとしての運用の4つの柱を中心に活動を行っている。映像・メディアを用いた産業開発や創業支援のための人材育成機能を発展させ、横浜市が提唱する「映像文化都市」の一翼を担う事業を目指している。

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