NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター(横浜市中区日ノ出町2)は6月14日、アーティストらが創作活動の拠点としているスタジオやアトリエを公開するオープンスタジオ「黄金町 アートでおもてなしデイ」を開催する。
同NPOは、アートによるまちづくりを目的に今年4月に地域住民らにより設立された非営利団体。中区日ノ出町、初音町、黄金町周辺などにあった違法な飲食店や、京浜急行高架下の未利用地を改装した施設を、アーティストやデザイナーなどにアトリエや店舗として格安で貸し出している。
オープンスタジオが行われるのは、昨年秋に開催されたアートイベント「黄金町バザール2008」の会場となった日ノ出スタジオ、黄金スタジオ、初音スタジオなど11カ所の施設。入居している作家の作品制作の現場を公開するほか、不用傘を使った「CASA PROJECT-雨粒-」展や、染め物のワークショップ、横浜美術館首席学芸員の天野太郎さんをゲストに招き、スタジオをめぐる「まち歩き」などを行う。
黄金スタジオに入居中の小説家の阿川大樹さんは、ワークショップ「著者が売る本屋さん」を開催。出版界で活躍する小説家や漫画家など約10人が書いた書籍を、自身の手で読者に直接販売する。阿川さんは「自身の本が人の手に渡っていく様子を見てみたい。また、人を集めることで、いろいろな人の思いを小説に落とし込んでいきたい」と話す。
黄金町エリアマネジメントセンターの岩崎美冴さんは「アトリエなど、普段は公開されない部分も公開するのはオープンスタジオだけ。今後も毎月第2日曜に継続して行っていくことで地域の人々との連携を強化し、安心安全なまちづくりを推進していきたい」と話す。
開催時間は13時~17時。入場無料。まち歩きは14時~15時30分で、集合場所は日ノ出スタジオ前。