BankART Studio NYK(横浜市中区海岸通3)で、ベルリン、ロンドン、ミラノ3都市を拠点とする3人の女性デザイナーによるアート展「INTERVALLO(インタヴァッロ)幕間(まくあい)展アート/ファッション/デザインのまくあいで。」が6月26日より開催されている。
出品作家は、伝統的手法を大切にするファッションデザイナーのコロンバ・レッディさん、フェルトとシルクや麻など異素材を合わせた猿や動物がモチーフのプロダクトを発表しているクリスティーネ・ビルクレさん、「ハリストス正教」の信仰のもとバッグやインテリア雑貨を中心に発表する和井内京子さん。
同展は、BankART Studio NYK3階フロア全域を使い、高さ約4.5メートルの天井から衣服などの作品を展示している。普段はファッション、インテリア、プロダクトの領域で活躍する3人の女性デザイナーが、創作のキーワードの1つに「身体」があること、「作ることがイコール、生活すること」などの共通項を見いだし、ゆるやかな姿勢で作品を響かせ合っている。
企画者の小池一子さんは「生きていて、つくっていて、仲間に会える。そういう考え方を共有する人たちにヨーロッパで出会いました。それが今回ご紹介するデザイナーたちです。ベルリン・ミラノ・ロンドンという今の都市生活、経済環境のなかで、自分なりの道を開いている3人の共感を伝えたいと思い、横浜からその提案をします。同時に日本の仲間も捜しています」と話している。
インタヴァッロとは、イタリア語で「幕と幕の間」の意味。人生のステージの幕間、生活時間の幕間、芸術と産業の幕間、などの意味を主題に込めたという。
開催時間は、11時30分~19時。観覧料は、一般600円(団体400円)、学生400円(団体200円)、高校生以下65才以上無料。会期は8月2日まで。
BankART Studio NYK2階では、サンダーランド大学×BankART1929アーティストレジデンス交流事業「白井美穂展」、「エリカ・タン展」も同時に開催している。