ジャック&ベティで「美空ひばり×横浜」-映画とトークショー

映画「ひばりのすべて」より ©東宝

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 「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町3、TEL 045-243-9800)は7月13日、美空ひばりさん映画を上映する「美空ひばり×横浜」を開催する。

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 同映画館は、ひばりさんの生誕の地である横浜市磯子区に5月24日に「生誕記念碑」が完成したことを記念し、20回目の命日にあたる6月24日に「飛翔20年記念」と銘打ち、ひばりさんの主演映画2本立て上映とトークショーを開催した。

 多くの反響を呼び満員御礼だったため、今回、追加公演として、主演作を再上映するほか、ひばりさんの当時を知るスペシャルゲストを招きトークショーを開催する。協力は「ひばりプロダクション」と「美空ひばりさんを愛する横浜市民の会」。

 上映作品は、萩原徳二監督による、当時18歳のひばりさんが潮来を舞台に、娘船頭役で名曲を披露する歌謡映画「娘船頭さん」(1955年、松竹)、1971年の四国公演に始まり、新宿コマ、帝国劇場の記念公演やその間の私生活など、ひばりさんの芸能生活25周年を記念して製作されたドキュメンタリー「ひばりのすべて」(1971年、東宝)の2本。

 トークショーでは、美空ひばりさんを愛する横浜市民の会の鶴田理一郎会長と、伊勢佐木町の老舗レコード店「ヨコチク」社長の伊奈正明さんが、ひばりさんと横浜の記憶について講演と対談を行う。

 6月24日に行われた「飛翔20年記念」では、毎回上映が終わると場内から拍手が沸き起こり、ハンカチ片手に涙をぬぐうファンの姿も見られたという。トークショーでは、かつてひばりさんが経営していた若葉町の寿司屋「美之寿司」にゆかりのあるゲストを迎え、地元ならではの話に会場全体が懐かしい空気に包まれたという。

 8月からは特集上映を予定しており、「東京キッド」「悲しき口笛」「鞍馬天狗 角兵衛獅子」「伊豆の踊り子」など、ひばりさんの初期から後期の作品までを、時代順に20本程度上映する。8月22日~9月18日まで。

 シネマ・ジャック&ベティの浅井理央さんは「前回のトークショーでは、地元横浜ならではのゲストお二人を迎え、ひばりさんを回想する貴重なお話を語っていただきました。『横浜にはひばりさんの記憶を留めた場所が数多くあり、横浜全体が“美空ひばり記念館”なんです』という伊奈社長の言葉が印象的でした」と話す。

 チケットは、一律2,000円、14時開演。

 1953年創業の老舗寿司店「松葉寿司」(横浜市中区宮川町2)の店頭には、かつてひばりさんが足を運んだことから「美空ひばり銅像」が設置されている。メニューには「ひばり御膳」などもあり、全国からファンが訪れるという。横浜開港150周年記念式典の際に行われた市民アンケートの「横浜ゆかりの有名人といえば誰?」という質問では、美空ひばりさんが第1位に選ばれている。

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