パシフィコ横浜の会議センター(横浜市西区みなとみらい1)で7月23日、「海フェスタよこはま」の記念式典が行われた。
赤レンガ倉庫会場を中心に開催中の「海フェスタよこはま」のセレモニーには、秋篠宮殿下・妃殿下ご夫妻、国土交通大臣、中田宏横浜市長らが出席。秋篠宮殿下は「古来より海と深く関わってきた日本において、小さな村から国際都市に成長した横浜での開催はとても意義深いと思います。生活に潤いと安らぎを与える海の恩恵に感謝し、重要性を正しく認識し次の世代へと伝えていくことは大切であります」と述べられた。
会場では、プレイベントとしてマスコットキャラクターの「たねまる」と横浜観光親善大使が「海フェスタ」の見どころを紹介。式典では「第14回 海の日 海事関係功労者」「第46回 関東地区中学生海の絵画コンクール」の表彰式を実施した。ステージでは、横浜市在住の書道家こばやし鷺游(ろゆう)さんが和太鼓と笛の音にあわせて、横浜開港をテーマにした巨大な水墨画パフォーマンスを行い、消防音楽隊・ポートエンジェルスが力強いアトラクション、横浜少年少女合唱団が美しい歌声を披露。
海フェスタよこはま実行委員会の会長を務める中田市長は「今日の横浜の原点はやはり港。大きな節目とも言える横浜開港150周年にこのようなイベントを開催することは、海の恩恵に感謝し港の重要性を振り返る絶好の機会。将来の横浜港が日本のさらなる発展に貢献できるよう、今後もあらたな取り組みをしてゆきたい」と語った。
秋篠宮殿下・妃殿下ご夫妻は式典後、祝賀会に出席されたほか、横浜赤レンガ倉庫1号館の「海フェスタ」展示会場、4月にリニューアルした横浜みなと博物館も視察された。
同イベントは、国が7月20日に「海の日」を定めた本来の意義「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日」を再認識しようと日本各地で行われているもので、横浜では前身の「海の祭典」以来20年ぶりの開催。
「海フェスタよこはま」では、横浜開港150周年に合わせ、港の重要性や海の大切さを伝え、横浜港が日本の発展に大きく貢献してきたことを伝えようと、コンサートや船舶の一般公開、シンポジウム・セミナー、コンテナ展、写真展など多彩なイベントを実施。開催は7月26日まで。