赤レンガ倉庫1号館(横浜市中区新港1)で8月29日、子どもから大人まで楽しめる体験イベント「落語の授業」が開催される。
同イベントは、「開国博Y150 ベイサイド市民協催」の一環で、子どもたちに伝統芸能の良さを体験してもらおうと企画されたもの。当日は、落語家の三遊亭圓窓(さんゆうてい えんそう)さんが親子で楽しめる落語の授業を行う。主催は市民でつくる「三遊亭圓窓横濱落語会(濱落)」。
授業は2部構成で、第1部の「落語の授業」では、圓窓さんが「寿限無(じゅげむ)」の有名な落語の一節を披露するほか、昔の庶民の暮らし、扇子(せんす)や手ぬぐいなど落語で使う道具の使い方、噺(はなし)に登場する登場人物の商売や言葉遣いなどについて解説。希望者は当日、「高座名」をもらい落語家体験することができる(子ども限定)。第2部では「横浜をテーマにした創作落語」を実施する。
圓窓さんは1959年、春風亭柳枝(8代目)に入門。以後、三遊亭圓生(6代目)一門となり、1969年に三遊亭圓窓(6代目)襲名。2000年から小学校4年生の国語教科書(教育出版)に、口演(こうえん)の落語「ぞろぞろ」「寿限無」を掲載。「話す・聞く・思い描く楽しさ」を子どもに伝えるため、全国各地の小学校で生の落語を聞かせる「落語の授業」を行っている。
三遊亭圓窓横濱落語会代表代行の村手久枝さんは「落語はブームと言われ若者のファンも増えてきましたが、知っているようで知らないことも多いはず。最近キレる日本人が増えたのは『話す、聞く、思い描く』力が身についてないからだ、と師匠はおっしゃいます。確かに、映像技術が発展し過ぎて、想像力を養う機会も減り、ひいては相手の気持ちを想像する、思いやりも無くなってきているのかもしれません。落語を通じて今一度、感性のリフレッシュをして頂けたらと思います」と話す。
参加費は500円(落語名文句テキスト付)。会場は、赤レンガ倉庫1号館3階で、13時より。