舞台美術家で画家の朝倉摂さんによるワークショップと新作絵画展「朝倉摂ワークショップ&展覧会 AMUSE MUSE 2009 AUTUMN」が、10月4日から開催される。
ワークショップは、若手の舞台制作志望者の指導育成を目的に開催。世界的な舞台美術家の朝倉さんの講演会に始まり、戯曲の読み込み、スケッチによる舞台美術プランの作成ののち、舞台の模型制作を行うもの(全6回)。
ワークショップ会場となるBankART Studio NYK(横浜市中区海岸通)では、朝倉摂さんが舞台美術を手がけた舞台公演「血の婚礼」(出演:THEATER PROJECT TOKYO)の公演も行われる。開催期間は10月3日~18日で16回公演。
10月12日~24日には関連企画として「GALERIE PARIS」(ギャルリーパリ、中区日本大通14、TEL 045-664-3917)で、展覧会「朝倉摂新作個展」も行われる。新作のコラージュ作品、デッサン、版画など約45点を紹介する。
朝倉摂さんは東京都出身の舞台美術家。1948年から舞台芸術を手がけ始め、前衛劇から古典オペラまで幅広い作品があり、2006年には文化功労者として表彰を受けている。代表作に「近松心中物語」、「にごり江」、スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」、「エンジェルス・イン・アメリカ」、「ベルナルダ・アルパの家」、アメリカ・セントルイスオペラ劇場での「じょうるり」など。舞台美術の著書に「朝倉摂のステージ・ワーク1991~2002」(PARCOエンタテインメント事業局)がある。
同展示を企画したギャルリーパリの森田彩子さんは「お芝居はもとより、空間アートプロデュースを勉強なさる方々の、ブレインストーミングの場としても申し込みを頂いています。照明家によるライティングのシュミレーションまで盛り込んだ本格的な内容で、めったにない機会ですのでぜひご参加下さい」と話す。
展覧会の入場料、ワークショップの参加は無料(事前申込が必要)。参加申込み・問い合わせはギャルリーパリ(TEL 045-664-3917)まで。