報道写真展「横浜国際フォトジャーナリズム・フェスティバル」

「横浜国際フォトジャーナリズム・フェスティバル」第1回開催時の様子

「横浜国際フォトジャーナリズム・フェスティバル」第1回開催時の様子

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 最前線のフォトジャーナリストたちが撮影した写真を通して各国で起きている事実を訴える「横浜国際フォトジャーナリズム・フェスティバル2009」が、赤レンガ倉庫1号館(横浜市中区新港1)2階で9月30日から開催される。

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 同フェスティバルは、フォトジャーナリストの広河隆一さんが代表をつとめるフォトジャーナリズム誌「DAYS JAPAN」が主催する写真展。世界で起こっている戦争や紛争、人権侵害や自然破壊などの事実を伝えることで、「単なる写真展ではなく、日本中からフォトジャーナリズムを目指す人々が集まるイベント」を目指している。2007年の第1回目開催時には、総勢約7,000人が参加した。

 展示は2部構成で、第1部は、DAYS JAPAN「地球の上に生きる2009」写真展、「広河隆一 写真展」のほか、世界のフォトジャーナリズム・フェスティバルやパレスチナの60年、チェルノブイリ報告などの映像コーナーを実施する。

 第2部では、慶応義塾大学に本部を置き国際問題の発信に取り組む学生団体「S.A.L.(Send Aid Learn)」によるカンボジアと日本の子どもたちの写真報告展と、「子どものためのDAYS 展」を実施する。

 また、赤レンガ倉庫1号館3階ホールでは、同フェスティバルに伴ったシンポジウムとライブイベントも開催。

 9月30日には、文芸評論家の斎藤美奈子さん、翻訳家で「世界がもし100人の村だったら」の著者池田香代子さんを講師に招いてのシンポジウム「何を知り、何を伝えるべきか」を開催するほか、作家で「反貧困ネットワーク」副代表の雨宮処凛さんと「S.A.L.」によるトークショーを実施。

 10月5日には、ウクライナ出身の歌手でバンドゥーラ奏者のナターシャ・グジーさん、首都圏に住むアイヌのパフォーマンス・グループ「AINU REBELS」代表の酒井美直さんが出演し、歌と写真のコラボレーションライブ「歌・世界・そして未来」を行う。

 イベントは両日とも19時開演(開場18時30分)、参加費は700円(高校生以下、65歳以上、障がい者無料)。イベントチケットは予約制。

 DAYS JAPANの魚住葉子さんは「ピュリッツァ賞受賞者を含む、世界の第1線で活躍するフォトジャーナリストたちの写真200点、本誌編集長・フォトジャーナリスト広河隆一の『人間の戦場』写真50点を通して、今世界で何が起こっているのか、改めて感じることができると思います。子どもたちが楽しめる動物や自然の写真、映像コーナーもありますので、ぜひお越し下さい」と話している。

 期間は10月11日まで。開催時間は12時~19時(初日は15時より)。入場料は第1部=500円(高校生以下、65歳以上、障がい者無料)、第2部=無料。

 「DAYS JAPAN」は、広河隆一さんを中心に2004年3月に創刊されたフォトジャーナリズム月刊誌で、今年で創刊5周年。毎号表紙には「一枚の写真が国家を動かすこともある」という文言が記され、「マスコミがなかなか報道しない世界の真実」を伝えていくことをテーマとしている。広告収入に頼らず、大手メディアが報じない世界の現実を発信し、国際的にも高い評価を得ている。

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