BankART Studio NYK(横浜市中区海岸通3)で12月23日、現場からこれからの日本の芸術文化政策を考えるアートNPO緊急フォーラム「日本に芸術文化は必要だ!そのために我々は何をすべきなのか」が開催される。
同フォーラムでは「芸術文化がなぜ私たちの現代社会に必要なのか」を、5つの募集テーマをもとに、市民やNPOの立場から、アーティスト、制作者、公共ホール、文化財団、企業メセナ担当者、研究者などさまざまな芸術文化の現場に関わる人たちと議論を交わし共有する。
当日は、大阪の甲斐賢治さん(NPO法人remo、NPO法人recip)と山口洋典さん(應典院寺町倶楽部)がファシリテーターを務め、参加者全員で意見交換、発表をおこなう。フォーラムには全国から約60団体、横浜からはNPO法人STスポット横浜、よこはま市民メセナ協会、ARTISTS' GUILD、NPO法人BankART 1929、TAEZ!などのアート関連団体が参加する予定。
会場の様子はインターネットの動画配信サービス「USTREAM」で同時中継され、遠隔地からミニブログサービス「Twitter」で参加することができる。
募集テーマは、1=事業仕分けの結果を聞いてどう思ったのか、2=芸術文化は、なぜ現代の日本にとって必要なのか、3=われわれに足りないこと、4=現在の日本の文化政策の課題・問題点、5=現場からの具体的な提案・提言。
NPO法人アートNPOリンクの樋口貞幸事務局長は「これほど芸術文化に関心が集まり盛り上がりを見せたことは今までなかったと思う。ぜひフォーラムから何かしらの動きが生まれてほしい。今後も継続開催し、最終的に現場からの提案としてまとめ、政府をはじめ必要な機関に働きかけていきたいと考えています。日本の芸術文化の『これから』をつくっていくために、多くの方々のご参加、ご意見をお待ちしています」と話す。
開催時間は17時30分~21時30分。定員150人。参加無料(当日参加可能)。予約はNPO法人アートNPOリンクサイトより受けつける。同フォーラムでは、インターネットを通じてテーマに関する意見を募集している。問い合わせはNPO法人アートNPOリンク(TEL 075-231-8607)まで。