神奈川新聞社(横浜市中区太田町2)は2月から、中学生・高校生が企画を立て取材をする「かながわジュニアプレス」プロジェクトを開始する。
同プロジェクトは、取材体験を通し、学生のメディアリテラシーの向上と、新聞紙面に若者の視点を反映するネットワークの形成を目指すもの。11日13時から、同社12階会議室で「ジュニア記者」を希望する学生やその保護者を対象に説明会を開催する。
「かながわジュニアプレス」プロジェクトは、2月1日に創刊120周年を迎える神奈川新聞社が、同日に実施する紙面刷新の一環として実施する。
インターネットなどメディアが多様化するなかで、10代が新聞を読む時間はごくわずか。2008年「メディアに関する世論調査結果」(新聞通信調査会)によると、新聞の1日の閲読時間は、19歳以下では「10分未満」が62.5%。「10分以上20分未満」が20.8%となっている。新聞メディアを取り巻くこうした厳しい環境を考慮し、同社はこのプロジェクトを通して、若者と新聞の距離を縮め、あわせて若者たちとつながりを築き、今後の紙面・コンテンツづくりの基盤としたい考えだ。
今回、同プロジェクトで募集するジュニア記者は15人前後を予定。4グループ程度に分け、取材したい企画を話し合い、同社記者とともに共同取材し、記事に仕上げて毎月1回、神奈川新聞紙面に掲載する予定。
同社報道部教育担当の宮島真希子さんは「取材体験を通して、新聞づくりに親しみを持ってもらうことと同時に、10代のメディア参加の仕組みとしてこのプロジェクトを位置づけています。表現活動や人と会うことが好きな人は、ぜひ気軽に問い合わせてほしい」と話している。
問い合わせは、メールフォームから。