東京藝術大学大学院映像研究科 横浜馬車道校舎(横浜市中区本町4)で1月16日と17日、映画編集の可能性を語る「国際映画編集シンポジウム To Make the Emotion 編集の創造性と次世代への伝達」が開催される。
同シンポジウムは、4月に正式開校する「北仲スクール(横浜文化創造都市スクール)」(中区北仲通5)の実践教育の一環として行うイベントで、海外から映画編集者や映画教育者を招き、映画編集の可能性について語りあう。
16日のテーマは「編集の創造性」。日本大学藝術学部教授の宮澤誠一さんの基調講演に続き、日本映画テレビ編集協会副理事の鍋島惇さんが作品「ゆきゆきて、神軍」のダイジェスト版を流しながら、ドキュメンタリー映画の編集過程についてレクチャーを行うほか、映画「ヴァンダの部屋」や「不完全なふたり」の編集を手掛けたフェミス国立映画学校講師のドミニク・オーブレイさん(仏)の報告や、映画監督で日本大学大学院芸術学研究科客員教授の松本俊夫さんと「孤独な惑星」の映画監督で東京藝術大学大学院映像研究科教授の筒井武文さんの対談が行われる。
17日はテーマ「次世代への伝達」のもと、日活芸術学院講師の川島章正さんの編集作品「おくりびと」と「ヴィヨンの妻~桜桃とたんぽぽ~」を紹介するほか、ロジャー・クリッテンデンさん(英)の報告と「映画編集教育を考える─創造性と技術」と題したシンポジウムが行われる。
イベントを担当する東京藝術大学大学院映像研究科の横山昌吾さんは「『編集』は映画づくりのコアの部分にあたる大切な技術です。国内外のパネリストといっしょに編集の未来を考えましょう」と話す。
開場=12時30分、終了=18時30分。入場無料(事前登録制)。
北仲スクールは、「都市文化」「都市デザイン」をコンセプトに、横浜国立大学、横浜市立大学、東京藝術大学、神奈川大学、関東学院大学、東海大学、京都精華大学の7つの大学が共同運営するサテライトスクール。