前横浜市長の中田宏さんが3月5日、フランス大使公邸(東京都港区)で行われた叙勲式で、フランスの最高国家勲章「レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ」を受章した。
「レジオン・ドヌール勲章」は軍事や文化、科学、産業、商業、クリエーションなどの分野において、フランスのために卓越した功績を残した人をフランス政府が表彰するもの。中田宏さんは横浜市長時代に、フランスをテーマにさまざまな企画を行う「フランス月間」の発案や、屋外広告大手のJCドゥコー社(本社フランス)の「広告付きバス停留所上屋」の整備などを展開。これらのフランスの文化・芸術、商業などの横浜での普及に努めたことが評価された。
叙勲式ではフィリップ・フォール駐日フランス大使が中田さんへ同勲章を授与。フィリップ・フォール大使は「横浜は日本で初めてフランス人を受け入れた都市であり、またフランス・リヨンとの姉妹都市として古くから交流が盛んであったが中田宏さんが市長に就任してからその絆(きずな)はさらに強まった」と中田さんのフランスへの功績を讃えた。
受章した中田さんは「横浜とリヨンの姉妹都市関係のなか、私は市長に就任しましたが、姉妹都市という関係が(名前だけでなく)実質を伴って発展させていくことができたと思っています。フランスも日本も文化を大切にする国。互いに文化大国として強固な尊重関係となることを願っています」とスピーチで語った。
ロルドル・ナショナル・ド・ラ・レジオン・ドヌール勲章は、ナポレオン1世によって制定されたフランスの勲章で、大統領の決定によりフランス政府より叙せられる。現在までに約12万人の受章者がある。うち約1,500人が外国籍で、日本人は約150人。