「横浜ブルク13」開業初日に芸大学生映画「人の砂漠」上映とトーク

作品「人の砂漠」より ©2010「ヒトの砂漠」製作委員会

作品「人の砂漠」より ©2010「ヒトの砂漠」製作委員会

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 3月19日にJR桜木町駅前にオープンする大型シネコン「横浜ブルク13」(横浜市中区桜木町1)で、オープニング作品「人の砂漠」のオープン記念トークショーが開催される。

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 「人の砂漠」は、馬車道の旧富士銀行跡にキャンパスを置く東京藝術大学大学院映像研究科教授の黒沢清監督、北野武監督ら教授陣の指導のもと、映像研究科映画専攻の学生が主体となり、企画から資金集め・制作・宣伝・配給まですべてに関わり制作した4本立てのオムニバス。ノンフィクション作家・沢木耕太郎さんが今から約30年前に見た、実在した人物の物語を、現在の同世代の若者の目線でフィクションとして表現した。

 4つのエピソードは、とある住宅街の中にポツンと建っている仕切り場を取り巻く人間模様を描いた「屑の世界」(後閑広監督)、人々の持つ敬老の心と金銭欲を巧みに利用した天才詐欺師を描く「鏡の調書」(ヤング・ポール監督)、餓死寸前にゴミ屋敷で発見される謎に包まれた老女の物語「おばあさんが死んだ」(栗本慎介監督)、家族にも男にも捨てられ施設で暮らす元売春婦を描いた「棄てられた女たちのユートピア」(長谷部大輔監督)。

 作品は2008年10月の学内での企画出しから始まり、2009年10月に完成した。劇場公開は「横浜ブルク13」の運営に参画する東映グループ「ティ・ジョイ」との連携により実現した。

 当日はこれからの日本映画界での活躍が期待される4人の監督による舞台挨拶後、作品「人の砂漠」の上映と記念トークショーを実施。トークショーでは、スペシャルゲストとして出演者の室井滋さん、石橋蓮司さん、中川梨絵さんが登場し、横浜から発信していく映画について監督らと語り合う。

 企画・プロデュースを担当する江口友起さんは「これから社会に出る私たちが、社会を見つめたときに見えてきたものを大事にして作った作品。ぜひ同年代の人たちや、世の中を築いてきた親世代の人たちに見てもらいたい。生きづらい世の中で強く生きている人物たちがとても魅力的に描かれ、最後は希望を感じられるような終わりに仕上がっています。横浜ブルク13と東京藝大の映画文化を盛り上げるための挑戦にもご期待ください」と話している。

 開催時間は19時~21時30分。チケットは2,000円。詳細は「人の砂漠」公式サイトより。

 横浜ブルク13のメーンエントランスを設ける6階には、3D映画の上映に対応する100席から404席までの6スクリーン、8階には87席から492席までの7スクリーンの合計2,615席(車いすスペース30)を備え、最新の話題作のほか、映画以外のコンテンツの上映も積極的に進めていくという。スクリーン数は13、合計席数は2,615席で、県内最大級の規模となる。

 施設は、JR桜木町駅前のみなとみらい21-28街区に3月19日に開業する大型複合施設「TOCみなとみらい」の6階~9階に展開。1階から7階にはショッピングタウン「コレットマーレ(Colette・Mare)」が開業。ショップやレストランなど、約130店舗が出店するほか、ホテル「ニューオータニイン横浜」、スポーツ施設「みなとみらいフィットネスクラブ ビギン」などが同日オープンする。

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