ジャック&ベティでモンゴルのホーミー映画「チャンドマニ」

作品「チャンドマニ ~モンゴル ホーミーの源流へ~」より©2009 FLYING IMAGE

作品「チャンドマニ ~モンゴル ホーミーの源流へ~」より©2009 FLYING IMAGE

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 「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町3)で5月8日より、現在のモンゴルを舞台にした映画「チャンドマニ ~モンゴル ホーミーの源流へ~」が公開される。

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 同作品は、ホーミー(喉歌)の故郷と言われるモンゴルの「チャンドマニ村」を目指す二人の青年が、モンゴル人である自分自身と向きあう旅を描いたドキュメンタリードラマ。馬頭琴、オルティンドー(長唄)などによる伝統音楽にのせて、現在のモンゴルに生きる人々が静かに映し出されている。

 監督・脚本・編集・制作は映像作家の亀井岳さん、撮影は古木洋平さん。横浜市芸術文化振興財団が制作に協力している。

 本作が長編劇映画初監督作品となる亀井さんは、1969年生まれで現代美術作家として活動していた。2007年のモンゴルの旅をきっかけに、「遊牧民の生活と美しい自然の中で育まれてきた本来のホーミーを、今、映像に刻み付けておかなければならない」と感じ、映画制作を決意。2008年に古木さんと共に真冬のモンゴルに出向き、零下40度の中でヒーターなしの部屋に寝泊まりし、数々のハプニングに見舞われながら撮影を続けた。

 上映期間中は公開記念イベントを実施。5月8日はオープニングイベントとして、映画完成までの道のりをスライド写真をもとに語る「亀井岳監督トークショー」を行う。開催は19時10分の上映終了後(映画入場料のみ)。

 15日は、音楽イベント「ライヴ 声、喉、弦」と題し、モンゴル民族舞踊団の馬頭琴ソリストでホーミーを響かせるアラーンズ・バトオチルさん、オルティンドー歌手の三枝彩子さん、改造ギターで独自の歌を追求する堀内幹さんが特別競演する。会場は試聴室その2(中区黄金町2)、16時30分開演。料金は1,500円(映画半券提示で500円割引)。

 21日のクロージングイベント「ライヴ 馬頭琴の響」では、アマルトヴシンさんが天馬の会とともに馬頭琴を演奏する。開催は19時10分の回上映終了後。チケットは1,000円(映画半券提示で500円割引)。

 チャンドマニ上映実行委員会、PR担当の牧智美さんは「見所はホーミーや馬頭琴など、モンゴル人の生活に根づいた伝統音楽や芸能の数々。約60曲の長唄が歌える90歳のおじいさんや、カザフ族の女性が楽器ドンボを演奏しながらカザフ民謡を歌ったりと、日本人にもどこか懐かしさを感じられる音楽が随所に散りばめられ、モンゴルの伝統文化を再発見できるはずです。作品からは『最後まで撮影する』という監督らの熱意と、この撮影自体も映画と同じように旅をしながら作ったということが伝わってくると思います。映像だけではなく、イベントのライブで生の音に触れ、あらたなモンゴルの魅力を感じていただければ」と話す。

 上映時間は13時~、19時10分~。チケットは一般1,500円、大高1,200円、小中シニア1,000円。上映は5月21日まで。

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