みなとみらい21地区臨港パークなどで5月29日・30日、6月2日の3日間、横浜の初夏を彩る「第29回 横浜開港祭」が開催される。
開港祭は「Thanks to the Port 開港を祝い、港に感謝しよう」をコンセプトにした市民参画型の祭典で、関東一早い花火大会が行われるほか、マリン、ランド、ステージ3つのエリアでさまざまなイベントが行われる。
マリンイベントは、横浜湾内クルーズや官公庁艇パレード、自衛隊護衛艦「しらゆき」の一般公開など。ランドイベントは、世界各国の食事やデザートを楽しめる「ワールドキッチン」、シウマイの崎陽軒・ありあけハーバー・勝サブレなど横浜ゆかりの品をそろえた「開港ストリート」ほか。
開港記念日の6月2日には、横須賀自衛隊音楽隊と仮装の約50人が臨港パーク内を華やかに練り歩く「どんたくパレード」、一般公募による市民1,000人のコーラスの大合唱「横浜銀行 ドリーム オブ ハーモニー」などを行い、開港祭ライブには歌手の杉山清貴さんがステージに登場する。フィナーレでは、恒例の光と音・水と花火のショー「ビームスペクタクル in ハーバー」の約3,000発の花火が夜空を彩る。
横浜開港祭実行委員会事務局、広報担当の市澤匡志さんは「今年はアフリカの子どもたちに不要になった靴を贈る『Hello!アフリカ』をはじめ、子どもたちが環境をテーマに体感しながら学べる『エコキッズパーク』、横浜のご当地スイーツ選手権『YOKOHAMAスウィーツパラダイス』が新たに加わりました。皆で横浜の開港をお祝いしましょう」と話している。
横浜港は1854年の日米和親条約、1858年の日米修好通商条約の締結を経て、1859年6月2日に開港した。当初の貿易相手はアメリカ、オランダ、 ロシア、イギリス、フランスの5カ国。横浜と同時に長崎と函館が、その後、新潟と神戸も開港を迎えた。
横浜では、開港1周年にあたる1860年6月2日に山車や手踊りで開港を祝ったのが開港記念日のはじまりと言われている。1909年には、開港50年祭を開催し、記念事業として横浜市開港記念会館を建設。1959年に、開港100年祭を開催し、マリンタワーや市庁舎、市民病院などが建設された。6月2日は横浜開港記念日として市が定める祝日となり、1981年に横浜国際デー「プレ横浜どんたく」という名称で横浜の開港を祝う祭りを実施したのが「横浜開港祭」のはじまり。
会場は臨港パーク及びみなとみらい21地区、山下地区、新港地区など。詳細は横浜開港祭のホームページより。