国重要文化財指定の横浜市開港記念会館（横浜市中区本町1）で6月2日、イベント「開港記念日にジャックの塔にのぼろう」が開催される。

　横浜市開港記念会館は1917年に横浜開港50周年を記念して市民の寄付金によって建設された記念建造物。関東大震災により建物内部を焼失した後、1927年に復旧し、1989年に国の重要文化財に指定された。シンボルである高さ約36メートルの時計塔は「ジャックの塔」の愛称で親しまれ、神奈川県庁（キング）、横浜税関（クイーン）とともに、横浜3塔と呼ばれている。3塔を一望できるスポットを巡ると願いがかなうという言い伝えもある。

　当日は、市民ボランティアガイド「ジャックサポーターズ」の案内のもと、日頃登ることのできない非公開の「ジャックの塔」に登り、塔の上から横浜の景色を楽しむことができる。対象は小・中学生（小学生は保護者同伴）先着200人。開催時間は10時～15時。申込不要、参加者は当日直接会場まで。

　横浜市開港記念会館の2階広間にあるステンドグラスは、2008年6月から2009年3月にかけて、横浜開港150周年記念事業の一環として横浜マイスターの平山健雄さんの手により全面的な修復が行われた。現在は、修復を終えた左右2枚の縦3メートル、横1.5メートルの国内最大級の大きさのステンドグラスを含む、計3枚の色鮮やかに甦ったステンドグラス「呉越同舟」「鳳凰」「箱根越え」を鑑賞することができる。

　ガイド担当者は「年に1度のビッグチャンスですので、皆さんお誘い合わせのうえ是非遊びに来て下さい。ジャックサポーターズ一同、お待ちしています」と話す。

　横浜市開港記念会館の開館時間は9時～22時。毎月第4月曜休館（祝日・休日の場合は翌日）。