横浜歴史資産調査会はアーティスト拠点のBankART Studio NYK(横浜市中区海岸通3)で7月25日、「ヨコハマヘリテイジセミナー Vol.1 絹が育てた横浜の近代建築(1) 象の鼻・転車台」を開催する。
同セミナーは、開港都市横浜の人・もの・文化の流れにとって大きな役割を果たした「絹」とのかかわりに視点を置いて横浜の近代建築を紹介する3回シリーズの講座。第1回は、象の鼻・転車台を中心に、「絹」を介して世界につながっていた横浜港湾部の歴史的建造物にスポットを当てる。
当日は、建築史家で横浜歴史資産調査会理事の堀勇良さんによる講演後、象の鼻パーク周辺の港湾施設などを見学する。
ヨコハマヘリテイジ事務局の杉野展子さんは「見学会ではBankART Studio NYKを出発点にベイエリア沿いの山下臨港線プロムナードを通り、横浜税関や港湾施設の歴史的建造物を紹介しながら、象の鼻地区の転車台をゴールに歩く予定です。講演者である建築史家の堀勇良さんが、共に歩き解説くださいます」と話す。
開催時間は13時~16時(12時30分受付開始)。参加費は一般800円、会員300円(資料代・保険料含む、コーヒー付き)。定員は60人(一般応募者多数の場合は抽選)。申し込みは横浜歴史資産調査会ホームページから(往復ハガキ、FAXでも可)。締め切りは7月17日必着。
横浜歴史資産調査会は、歴史的建造物に係る専門家の団体。1988年に「横浜市歴史的資産調査会」として発足し、2009年6月2日に一般社団法人となった。歴史的資産の保全活用に関する調査研究、セミナーや見学会などの普及啓発を中心に幅広い活動を行っている。