横浜赤レンガ倉庫1号館1階(横浜市中区新港1)で7月17日、8月に行われる女優・五大路子さんのひとり芝居「横浜ローザ~赤い靴の娼婦の伝説~」上演を記念した「横浜ローザトークショー」が行われる。
「横浜ローザ」は、白塗りの厚化粧に独特のドレスを身にまとい横浜の街角に出没していた伝説の娼婦「ハマのメリーさん」をモデルに五大さんが5年間かけて取材し、脚本家・杉山義法さんがシナリオを手掛けた作品。1996年の初演以来、五大さんがライフワークとして演じ続けてきた「ひとり芝居」で、公演は100ステージ以上。
17日のトークショーでは、五大さんと横浜在住の写真家・森日出夫さんが、今もなお日本の戦後史を象徴する存在として人々の心に生き続けるメリーさんを振り返る。
関連イベントとして、赤レンガ倉庫1号館1階では、森さんがメリーさんの姿を記録した写真展「ハマのメリーさん」を開催している。森さんは、1970年代から横浜の港・街・人を「森の観測」と名づけ、独自の感性で森の「記憶」を記録。1995年に横浜の伝説的な娼婦メリーさんの写真集「PASS ハマのメリーさん」を刊行、その後未発表写真を増補し「PASS#2 ハマのメリーさん」を復刊している。
横浜赤レンガ倉庫1号館・広報担当の高松有希子さんは「今年は横浜ローザ初演から15年目という、『横浜ローザ』にとって記念すべき年にあたります。美術・演出などを創りなおす準備をしていますので、今回は今まで以上に『ローザ』を感じていただける作品になる予定です。どうぞご期待下さい」と話す。
会場は赤レンガ倉庫1号館1階。トークショーは15時より。写真展は10時~22時(17日は20時終了)。7月17日まで。いずれも入場無料。
「横浜ローザ」の公演は8月12日~16日。会場は横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール。13時30分開場、14時開演(12日は19時開演)。チケットは一般前売4,200円(当日4,500円)、学生前売2,700円(当日3,000円)の全席指定。主催は五大さんが座長を務める劇団「横浜夢座」。