横浜駅西口に7月18日、ゲストハウス「カナリアン」(横浜市神奈川区台町16、TEL 045-313-6442)がオープンした。
同施設は民家を元に2005年10月にリフォームを着工し、5年近くの歳月をかけてオープンにこぎ着けた。建築士の免許を持っていないオーナーの李哲也さんが設計。友人や知人のアーティストや建築家などに手伝ってもらいながら、コツコツと作り上げた。改装期間が長く、アーティスティックな内装から「ハマのガウディハウス」とも呼ばれていた。
内装は暖かい木目のデザインを多用しており、山小屋を思わせるものとなっている。「地域貢献型」をコンセプトに据え、バックパッカーなどの旅行者を呼び込む。
建物は2階建てで、延べ床面積は約100平方メートル。部屋数は2人部屋×4部屋、4人部屋×3部屋、8人部屋×1部屋。宿泊は相部屋となる。全部屋冷暖房完備で、2階建てベッド。各部屋にLANケーブル、各ベッドに鍵付きロッカー有り。そのほか、共用施設にトイレ、シャワー、キッチン、洗濯機などを設けている。料金は1人につき、1泊2,000円、1週間13,000円。
今後は、アップライトのピアノを備える1階ロビーで月1回の文化的なイベントを催す予定。音楽や落語、大道芸などのアーティストを呼ぶ。
オーナーの李さんは「横浜は大都市の割にゲストハウスが少ないと思い、旅行者がふれあえる場所を提供するべく、開業しました。また、旧東海道神奈川宿に位置していることから、神奈川宿を歴史観光資源として残すためにも、地域貢献型の施設にしていきたいと思っています」と話す。
ゲストハウスは主にバックパッカーを対象にした簡易宿泊施設。旅行者同士が交流できるのが魅力で、近年は日本国内でも増えている。