シネマ・ジャック&ベティ(横浜市中区若葉町3)で9月18日より、映画「樺太1945年夏 氷雪の門」がアンコール上映される。
「樺太1945年夏 氷雪の門」は、1945年8月20日 、樺太(現在ロシア領サハリン)で失われた9人の電話交換手の乙女たちの悲劇を描いた幻の名作。1974年に製作され、制作費5億円の大作と話題を呼びながらもソ連の抗議で公開中止となり、36年間封印されていた。
同映画館では、8月7日から9月3日まで4週間上映し、約1,500人の動員数を記録。来館者より再上映を望む熱い声が寄せられ、今回のアンコール上映が決定した。
同作は、金子俊男原作の「樺太一九四五年夏・樺太終戦記録」を海軍兵学校物語「あヽ海軍」を手掛けた村山三男監督が映画化した戦争映画。終戦にもかかわらず樺太に攻めて来たソ連軍の脅威にさらされながら、最後まで通信連絡を行った電話交換手9人の悲しい最期が描かれている。戦争は終わったはずなのに、なぜ、彼女たちは死を選ばねばならなかったのか。村山監督はその深層に迫る。
9月20日は上映後、アンコール上映を記念し、郵便局に勤める班長・律子を演じる主演の二木てるみさんが来館し、舞台挨拶と交流会を実施する。
シネマ・ジャック&ベティの小林良夫さんは「本作をご覧になった方から『もう1度みたい』『友人や家族に見せたい』などの声を多数いただき、アンコール上映を決めました。36年もの間、封印されていた名作を上映できることは、横浜で最後の名画座となった当劇場としても感慨深く、引き続き多くの方にご来場いただきたい。9月20日には、主演の二木てるみさんにお越しいただき舞台挨拶と交流会を行うので、すでに映画をご覧になった方も二木さんに会いにぜひ劇場にお越しください」と話す。
チケットは一般1,800円、大学・高校生1,500円。小・中・シニア1,000円。連日12時10分から1回上映する(9月26日のみ休映)。10月1日まで。