横浜人形の家(横浜市中区山下町18)で9月18日より、アーティスト藤原京子さんの個展「ぬいぐるみ人形展」が開催される。
同展は、「夢の中」をテーマに、なごやかでおだやかな世界を「目を閉じている」ぬいぐるみ人形のインスタレーションで表現したもの。「女の子」「くま」「うさぎ」をモチーフにした約60点の「夢見るぬいぐるみ人形」が、天井から吊るしたブランコや回転するブランコに乗り揺られている。
遊園地やサーカスを思わせる空気感の表現を追求したインスタレーションで、やわらかな夢の中のような静かな世界、非現実的で不思議な空間を体験することができる。会期中は、ブランコのインスタレーション展示のほか、壁掛け作品も展示。
藤原さんは「目にみえるものだけではなく、その奥や向こうにあるものを表現しました。かわいらしさとせつなさ、すこやかさと静けさなど、いろいろな思いがブランコに揺られています。見る人それぞれが異なったイメージを感じていただけると思います。是非、年齢性別問わず、多くの方に楽しんでいただきたい」と話す。
会場は横浜人形の家2階の多目的室。開催時間は10時~17時。入場無料。9月26日まで(9月21日は休館)。
藤原さんは、東京造形大学造形学部デザイン科染めコース卒業後、テキスタイルデザイン職に従事。2000年から人形制作、2005年から作品発表を開始。「夢」をコンセプトに「目をとじている」ぬいぐるみ人形と、人形を使ったインスタレーションの制作を行っている。