横浜市環境科学研究所は9月24日、横浜の今年の夏の気温観測結果を発表した。
同研究所はヒートアイランドの実態を把握するため、市内69地点で気温観測を行っている。7月~8月の62日間、1,488時間の観測結果、今年の夏は過去5年の中で1番の暑さを記録したことがわかった。
平均気温の最大地点は28.8度、最小地点は27.1度。
熱帯夜は最も多い地点(神奈川区新子安、西区平沼)で49日、最も少ない地点(緑区新治町)で16日。真夏日は最も多い地点(鶴見区上末吉、青葉区藤が丘、都筑区長坂、都筑区池辺町、都筑区中川)で54日、最も少ない地点(港南区上大岡東)で34日。猛暑日は最も多い地点(港北区新羽町)で19日。
30度以上になった延べ時間数の最大値は、全体時間の31%を占める463時間。これまでの最大の値となった。
最高気温は、8月17日に神奈川区新子安、都筑区長坂で38.9度が観測され、過去5年間で最大値を記録。 市内の気温分布はここ数年同じ傾向が見られており、中心部(西区、中区)と北東部(鶴見区、港北区、都筑区、青葉区)でヒートアイランド現象が発生した。
ヒートアイランド現象は、都市の中心部の気温が郊外に比べて島状に高くなる現象。建物や舗装の増加による熱の蓄積と放射、ビルや車などの人工排熱、冷却効果を持つ緑地・水面の減少などが原因とされている。
10月11日は、そごう横浜9階「新都市ホール」(西区高島2)で「生物多様性シンポジウム」を開催。お天気キャスターの森田正光さん(地球いきもの応援団)が講演「気候変動と生物多様性」を行う。