横浜市中央図書館(横浜市西区老松町1)で10月3日と9日、自然科学に親しむ「サイエンスカフェ/セミナー」が開催される。
中央図書館は、知的な情報共有の場として、最先端の研究者と市民を結ぶさまざまな取り組みを行っている。今回は自然科学に親しむことを目的に、設立10周年を迎える理化学研究所横浜研究所の共催で、「サイエンスカフェ」と「セミナー」を実施。
横浜研究所の研究員が最先端の研究成果をわかりやすく解説し、同館が所蔵するウイルスなどに関する豊富な資料を展示する。
10月3日は、テーマ「ウィルスって何?- 病気との関係は?」のもと、理化学研究所横浜研究所の加藤茂孝さん(新興・再興感染症研究ネットワーク推進センターマネージャー)が、病気を引き起こすウイルスの生態について語る。
9日のサイエンス・セミナー「ウィルスが原因となるがん」では、理化学研究所横浜研究所の神田忠仁さん(新興・再興感染症研究ネットワーク推進センター・チームリーダー)が、子宮頚がんやHPV(ヒトパピローマウイルス)、ワクチンの発がん予防効果などについて解説する。
横浜市教育委員会中央図書館調査資料課の三浦緑子さんは「サイエンス・カフェは、科学者と市民が気軽に対話できる場です。2日にご登壇いただく加藤茂孝さんは、ウイルス学の研究をしており、『風疹ウイルス』の胎児感染の遺伝子診断法を開発した方です。ウイルスが引き起こす子宮頚がんは20~30歳代の若い女性に急増しています。9日のセミナーでは、現在、製薬会社と共同で子宮頚がんの第二世代ワクチンを開発中の神田忠仁さんに貴重なお話を伺います」と話す。
開催時間は10月3日=14時~16時、9日=14時~15時30分。定員は3日=40人、9日=200人。問合せは横浜市中央図書館調査資料課(TEL 045-262-7336)、もしくは直接、中央図書館3階カウンターまで。