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iPhoneを使って横浜のトイレチェック-多機能トイレマップを制作

トイレチェックラリーに参加する関東学院大学の学生

トイレチェックラリーに参加する関東学院大学の学生

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 横浜臨海都心部で10月9日、「iPhone を使った社会貢献イベント:めざせ!トイレ登録王!関学生対抗:トイレチェックラリー」が開催された。

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 同イベントは、高齢者や障がい者のトイレ問題に関する啓蒙、多機能トイレマップをつくるインターネットプロジェクト「Check A Toilet」を幅広く知ってもらうことを目的とした企画。インターネットサイト「Check A Toilet ユニバーサルデザイントイレマップ」を運営するNPO法人Check(東京都世田谷区)と関東学院大学(横浜市金沢区)が実施し、関東学院大学の学生有志約80人、check関係者など100人以上が参加した。

 当日は2部構成で、第1部はKGU関内メディアセンター(中区太田町2)で、Check代表理事の金子健二さんがイベント趣旨を説明。「旅行会社で働いていたときに多機能トイレの情報が少ないことに苦労をした。高齢者や障がい者でも安心して旅行に出かけてもらいたい」と語った。

 第2部では、参加者が3人1組で横浜臨界都心地域のトイレチェックを実施。iPhoneを使いながら横浜都心部のまちを歩きながら多機能トイレの情報を集め、ウェブサイトに登録し、制限時間1時間30分で登録数を競った。参加した学生からは「中華街には多機能トイレが少なく、障がい者の人は大変だと思った」、「トイレによって手すりの位置が違っていることを知り勉強になった」などの声が挙がった。

 また、車いすで参加していた介護派遣事業を行っている「JIRITAMA」代表取締役の磯部浩司さんは、「今まで地図を見るだけではどのようなトイレかわからなかったので、外に出掛けるときも水分を控えていました。これからもこういった試みをたくさん行ってほしい。今回は特にiPhoneを利用したところがおもしろかった」と話す。

 Check代表理事の金子さんはイベントを終え、「学生の皆さんには雨のなか頑張っていただきました。今後は全国の自治体にPRしていきたいと思います」と話した。

 NPO法人Checkは2008年1月に設立。高齢者・障がい者・子育てなどの一般市民を対象に、日常や緊急時における情報のバリアフリー・ユニバーサル環境の整備に向け、同プロジェクトをはじめ、利用向上や市民活動の情報化・活動支援、インターネット活用の普及、地域のバリアフリー・ユニバーサル意識の向上など、社会全体の利益の増進を目的としたさまざまな取り組みを行っている。

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