京浜フェリーボート(横浜市中区海岸通1、TEL 045-201-0821)は10月21日、羽田空港の新滑走路を海上から観覧するクルーズ「羽田D滑走路海上観覧ツアー」の運航を開始した。
10月21日から運用を開始したD滑走路は羽田空港の4本目となる滑走路で、空港南の海上にせり出した形で新設された。滑走路を含む人工島の全長は3,120メートルで、幅が424~524メートル、滑走路の長さは2,500メートル。運用開始に伴い、羽田空港の年間の旅客機発着能力は約29万回から40万回に増加。このうち約6万回が国際便に割り当てられ、10月31日から国際定期便が就航する予定。
クルーズでは、D滑走路を海上から間近で目にすることができるほか、既存滑走路の海上誘導灯などにも接近。離着陸する旅客機の迫力ある姿や音を楽しむことができる。洋上からは天気が良ければ2012年に完成予定の東京スカイツリーや東京ディズニーシーも見ることができるという。
使用船舶は、小回りがきく人員輸送船として造られた交通船「サンタ・バルカ」。航路は大さん橋を出航し、京浜運河を抜けて羽田空港方面へ向かう。D滑走路付近を中心に周遊したのち、横浜ベイブリッジの下を経由して大さん橋に戻る。所要時間は約2時間で、船内にはトイレ・エアコンも完備。
滑走路運用初日の21日に合わせて行われたクルーズの試運航では、次々と離着陸する旅客機の迫力に乗船者から歓声があがっていた。
京浜フェリーボート観光事業部の田代洋一さんは「誘導灯を目指して着陸態勢に入る巨大な飛行機を間近に、見上げるように滑走路のすぐそばの海面から世界へ羽ばたく旅客機をご堪能ください。船内へのご飲食物持込も可能です」と話す。
運航は10月21日以降の毎週水曜・土曜・日曜で、出航時刻は15時30分。発着場は大さん橋ふ頭ビル1階、料金は大人4,000円、小学生2,000円。予約は電話またはホームページから。