三溪園(横浜市中区本牧三之谷58、TEL 045-621-0634)で10月26日より、秋の風物詩「菊花展」がスタートする。
会期中は約500点の菊花(鉢植え250点、切り花160点、小菊盆栽70点、一般公募作品30点)を展示。大菊、懸崖(けんがい)、江戸時代に各地で生み出された「古典菊」、三溪園や神奈川の名所を小菊で表現した「盆景」を紹介するほか、菊苗の販売や園芸相談、トークイベントなどをおこなう。
中央広場では、大菊(厚物・一文字)、懸崖、古典菊、江戸菊、福助作り。旧燈明寺本堂=大菊(管物)、だるま作り、切り花、一般公募作品。正門藤棚広場には小菊盆栽、盆景、小品盆栽を展示する。
菊花展見どころトークでは、横浜菊花会メンバーが菊花の種類や鑑賞のポイントについて分かりやすくガイドする。会場は中央広場で参加無料。所要時間は約15分。期間中の土曜・日曜・祝日(10時30分~、11時~、13時30分~。11月3日・7日・14日の午前中を除く)に行う。
菊苗販売は開催中の10時~15時30分に実施(なくなり次第終了)。会場は大菊が外苑中央広場、小菊が正門藤棚前。
また、同園では、重要文化財の旧矢箆原家住宅(合掌造)移築50周年記念企画として、かつての暮らしや民家の魅力を紹介するイベントを企画。飛騨の民具を使ったワークショップ(10月30日)、「民話の語り」(11月6日)、合掌造についての講演会(11月7日)、三溪園ガイドボランティアによる炉ばた茶会(12月4日)を開催する。
三溪園保勝会事業課・広報担当の吉川利一さんは「三溪園菊花展は、規模は決して大きいとはいえませんが、古建築が各所に配置された絵のような日本庭園の中を散策しながら楽しめるのが魅力。初心者の方には見どころトークがおすすめです。今までとは違った菊の魅力を感じていただけると思います」と話す。
開園時間は9時~17時(入園は16時30分まで)。入園料は大人500円、65歳以上300円、小学生200円。11月23日まで(11月14日午前中は交通規制に伴い、入場制限の見込み)。