横浜開催APEC、安心な食材表示「食材ピクトグラム」でおもてなし

メニューカードにアレルギー食材の有無を表記する「食材ピクトグラム」が表示される

メニューカードにアレルギー食材の有無を表記する「食材ピクトグラム」が表示される

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 横浜市で印刷事業を行う「大川印刷」(横浜市戸塚区上矢部町2053)は、公民連携事業として開発してきた絵文字「食材ピクトグラム」を市内のホテルやレストランに導入している。

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 「ピクトグラム」は情報や注意を示すために表示される絵文字などの視覚記号で交通機関などの公共空間などで使用されている。「食材ピクトグラム」とは、アレルギー体質などによって「食べられないもの」を持つ人々に向けて料理などへの使用食材を示し、アレルギー食材の有無を表記する新しいコンセプトのピクトグラム。

 大川印刷が横浜市共創推進事業本部の協力のもと、APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議に合わせたピクトグラムの導入を構想し、情報の多言語化に取り組むNPO 法人インターナショクナル(大阪市中央区)、デザインプロダクションのNDCグラフィックス(中区海岸通 4)とともに開発した。

 食材ピクトグラムは、卵、アルコール、鶏肉、カニ、麦、牛乳など、特定原材料アレルゲンと多文化に配慮して独自に選定した14種。

 11月12日に大さん橋ホール(中区海岸通1)で行われる横浜市主催「APEC JAPAN 2010 in 横浜 CEOサミット ビジネスリーダー交流会」のレセプションで、「インターナショナル キュイジーヌ サブゼロ」による食材ピクトグラムを表示した料理が提供される。

 市内では、横浜ロイヤルパークホテル、パン パシフィック 横浜ベイホテル東急、ローズホテル横浜、横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ、ホテルモントレ横浜、ホテルニューグランド内のレストランやカフェ、パシフィコ横浜・展示ホールA「JAPAN EXPERIENCE」内、横浜グッズ001試食コーナーのショップに食材ピクトグラムを導入している。

 大川印刷 代表取締役社長の大川哲郎さんは「APEC終了後もより多くの方にピクトグラムを利用していただき、すべての人が安心かつ、安全に食事を楽しめる環境づくりに貢献していきたいと考えております。そこで2011年4月に一般社団法人食材ピクトグラム普及推進協議会を設立し、ホテル・レストラン関係者だけでなく、食品メーカーの方々とも対話しながら、共にピクトグラムを普及・開発していきたいと考えております」と話す。

 市内のホテル・レストラン、ショップへの食材ピクトグラム導入は11月14日まで。

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