日本ミシュランタイヤ(東京都千代田区)は11月27日、厳選したレストランとホテルを紹介するガイド本「ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉 2011」を販売した。
日本では2007年から「ミシュランガイド東京」を発行。今年は新たに横浜・鎌倉エリアを加え、掲載施設は合計312施設(レストラン・料理店266店、ホテル46軒)。
掲載店舗は5つの評価基準(素材の質、調理技術の高さと味付けの完成度、料理の独創性、コストパフォーマンス、常に安定した料理全体)のもと、「1つ星」(そのカテゴリーで特に美味しい料理)、「2つ星」(遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理)、「3つ星」(そのために旅行する価値がある卓越した料理)のいずれかで表示される。
今回は、14軒の「3つ星」(東京のみ)、54軒の「2つ星」(東京、横浜)、198軒の「1つ星」(東京、横浜、鎌倉)のレストラン・料理店・ホテルが選ばれた。
「牛肉料理」「とんかつ」「おでん」が新たなジャンルとして加わり、掲載レストランの73%は日本料理。今回初めて、1人当たり5,000円以下でランチやディナーを楽しめる星付きレストランを示す新しいシンボルマークを導入した。掲載レストランの3分の1以上、95軒に同シンボルマークがつき、横浜では7軒が該当する。
横浜エリアでは、約300店舗を事前にリストアップし、専任の調査員たちが調査を行った結果、2軒が「2つ星」、14軒が「1つ星」を獲得した。
「2つ星」の店舗は、日本料理「馳走 きむら」(青葉区)と、日本料理「真砂茶寮」(中区)。「1つ星」は、「あいちや」(日本料理)、「麻布 野田岩」(うなぎ)、「うかい亭 あざみ野」(鉄板焼)、「太田なわのれん」(すきやき)、「シェ・ナカ」(フランス料理)、「しま村」(うなぎ)ほか。
11月24日には、大さん橋ホール(中区海岸通1)で記者会見が行われ、星を獲得したシェフたちが会場に集結した。林文子横浜市長は「100年以上もの歴史あるミシュランガイドに横浜と鎌倉を加えていただきありがとうございます。横浜のすばらしい食文化を日本や世界に広く発信できるチャンスを与えていただき光栄です」と挨拶。
ミシュランガイド総責任者のジャン=リュック・ナレさんは、「皆さまに信頼性の高い情報を届けるため、ホテル・レストラン業界の専門知識をもつ専任の調査員たちが、年間400食を胃袋に収め、レポートを書き、匿名で調査を行ってきた。横浜は、モダンで進取の気質に満ちている。今後も東京・横浜・鎌倉、3都市の空にさらに多くの星が輝くことを期待しています」と語った。
「ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉 2011」(日本語版、英語版)の価格は2,520円。
グルメ情報サイト「ぐるなび」は日本ミシュランタイヤと連携し、特設サイトを開設。掲載エリアを選択し、ミシュランガイド2011のページ数を入力すると店舗の最新ニュースが得られる。発売を記念し「パリ往復航空券」などが当たるキャンペーンも実施(応募は12月24日まで)。
ミシュランガイドの初版は1900年8月に発行したフランス版。1920年まで無料で配布されていた。日本は今年、「ミシュランガイド京都・大阪・神戸2011」、「ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉 2011」2種類のガイドを発行する。ミシュランガイドの2011年版は、3大陸23カ国を対象とする26種類のガイド本が発売される。昨年の販売部数は世界で100万部以上。