ローズホテル横浜(中区山下町77)で11月29日、横浜中華街の店舗19店が工夫を凝らした料理を競う「新作メニュー発表会」が行われ、重慶飯店 新館の「海鮮と五目野菜の包み揚げ」がグランプリに選ばれた。
発表会は、食の祭典「第3回 美食節 横濱中華街フ-ドフェスティバル」の一環で、中華街の19店による新作料理を日本フードアナリスト協会のメンバーと一般審査員が審査し、グランプリを決めた。参加店舗は、廣東飯店、重慶飯店 別館、重慶飯店 本館、状元樓 横濱本店、萬珍樓、萬珍樓 點心舗、錦臨門、千禧楼、金香楼、天香楼、小尾羊、景珍楼、同發 別館、北京飯店、慶福楼 市場通り店、重慶飯店新館、重慶茶樓 本店、福満園別館、謝朋酒樓。
グランプリに選ばれた重慶飯店 新館の「海鮮と五目野菜の包み揚げ」は、鶏肉、金華ハム、エビ、なまこ、上海がに、クワイ、マッシュルーム、たけのこ、香菜などのたくさんの具を網油で揚げ、山椒とサルサソースをかけてピリ辛に仕上げた創作メニュー。
準グランプリには、北京飯店の「ダブル帆立ソースとクワイの卵白ソース
」と状元樓 横濱本店の「芝海老と自家製ラー油のエスニック仕立て」、一般審査員の投票による「美食節賞」には、萬珍樓 點心舗の「茄子とイベリコ豚の踊り炒め」が選ばれた。
審査をした日本フードアナリスト協会の横井裕之理事長は「独創性、盛りつけ、将来性、素材のこだわりなどの観点での専門家の評価と、会場の投票で審査をした。今年で3回目だが、年々レベルが上がってきている。最高点をとった重慶飯店新館の料理は華やかな盛りつけと、豪華な食材。複雑に絡み合ったうま味などが高く評価された」と話している。
「美食節」は、中華街の食文化の発信を目的としたイベントで、「伝統と未来へ」をテーマに、2008年から開催されている。主催は1972年に発足した横浜中華街発展会協同組合。