BankART Studio NYK(横浜市中区海岸通3)で1月15日より、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科の卒業・修了制作展「藝大先端2011」が開催される。
同展では51人の若いアーティストが独自の表現方法で、現代美術、写真や映像、身体表現、音、文章などさまざまな芸術表現を試みる。
佐藤悠さんの作品「God bless me」では、膨張と収縮を繰り返す巨大バルーンで、子供部屋の中で繰り広げられる児戯の様な出来事がダイナミックに表現されている。
会期中は、現在の芸術表現の在り方について考え、枠組みとしての展覧会というメディアに焦点をあてたシンポジウムやイベントを同時開催する。
22日の公開シンポジウムには、インディペンデント・キュレーターの東谷隆司さん、MISA SHIN GALLERY代表の辛美沙さん、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授の小谷元彦さん(美術家・彫刻家)が出演し、「メディアとしての展覧会」をテーマに語る。
イベントでは、身体や音を使ったパフォーマンスや、卒業制作展会場で作家本人が作品のプレゼンテーションを行う「アーティストトーク」を実施する。
同展の実行委員会は「先端芸術表現科における表現の方法はさまざまですが、同展では作品を制作し、展示する事から一歩踏み込み『芸術表現の可能性とは何か』『展覧会とは何か』といったテーマに向かって取り組んでいきます。学生たちの活動の集大成をぜひご覧下さい」と話す。
開催時間は11時30分~19時。入場無料。15日は17時よりオープニングパーティーを行う。1月23日まで。