みなとみらいのショートフィルム専門劇場「ブリリア ショートショート シアター」(横浜市西区みなとみらい5)で、中学生監督の話題作「やぎの冒険」が上映されている。
監督は沖縄県出身で、14歳の仲村颯悟(なかむらりゅうご)さん。仲村さんは小学生の頃からホームビデオで自主映画を撮り続け、これまでにサスペンス、コメディー、ホラー、友情ドラマなど30本以上の作品を手掛けている。
「やぎの冒険」は、米国アカデミー賞公認の日本発・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2010」の観光部門「旅シヨーット!プロジェクト」で、観光庁特別推薦作品に選ばれた短編「やぎの散歩」をベースにした長編作。主題歌「やぎの散歩」は沖縄県出身のシンガーソングライター「Cocco」が歌う。
作品のテーマは「人は他の生き物の命をいただいて生きている」。物語の舞台は沖縄・ヤンバル地方。那覇に住む小学6年生の裕人が、冬休みにオバアとオジイのいる田舎に遊びにいく。食用に育てられていた子やぎ「シロ」が逃亡し、裕人とやぎの追いかけっこが始まる。追いかけることを通して食べることの意味を知り、成長していく少年の姿が描かれている。
同シアター広報担当の高橋秀幸さんは「沖縄を舞台に映画を撮り続けたいとこだわる仲村颯悟監督の記念すべき劇場用長編デビュー作です。昨年9月に沖縄で上映され、4万人を動員した話題作をぜひご覧ください」と話す。
上映時間は10時30分~12時。チケットは前売1,200円(当日1,800円)、学生1,500円、中学生以下・シニア500円。火曜定休。1月22日まで。