横浜赤レンガ倉庫1号館(横浜市中区新港1)で1月28日と29日、ダンス公演「空気と風 - du l’air et du vent -」が行われる。
アジアのコンテンポラリー・ダンスの祭典「横浜ダンスコレクションEX 2011」が行っている海外カンパニー/アーティスト紹介プログラムの一環。主催はシャルロアダンス、横浜赤レンガ倉庫1号館(横浜市芸術文化振興財団)。
今回は、ベルギーのCHARLEROI DANSES(シャルロアダンス)劇場ディレクターで、振付家のピエール・デュルレーさんが初来日し、フランスのリヨン市を拠点に活動する若手ダンスグループ「Loge 22 Collective」と共同制作したダンス作品を上演する。
ピエールさんは公演に向けて、「今回の作品は、人形を通して微細な動きで抽象的な精神を表現するという日本の『文楽』に影響を受けています。日本には古いモノと新しいモノが共存している。過多と最小という、私が創作のメーンテーマにしている『逆説』という課題に集中できる国」だと話している。
「空気と風」は人間の体の可能性に迫った作品で、どこまでもしなやかに力強く、あるときは、風や空気のように軽く、ダンサーの体が動いていく。29日の終演後には、ピエールさんとLoge 22 Collectiveによるアーティストトークを予定している。
1月26日は「象の鼻テラス」(中区海岸通1)で、「ヨーロッパのダンスオーディション体験」を実施。振付家のピエールさんは、ダンサーに求められるものや振付家という職業について語り、3構成のオーディション体験を行った後、集まった約20人のダンサーに「すべてをそこに注ぐことができる『最小』が『最大』になることを感じてほしい」とメッセージを残した。
会場は横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール。1月28日=開演19時(開場18時30分)、29日=開演14時(開場13時30分)。29日アーティストトークは先着順・定員100人(29日の公演チケットが必要)。チケットは一般=前売4,000円(当日4,500円)、学生=前売3,500円(当日4,000円)。問合わせはシャルロアダンスジャパンオフィス(TEL 080-3703-4583)まで。
横浜ダンスコレクションは、横浜赤レンガ倉庫1号館が主催するアジアのコンテンポラリー・ダンスのマーケット構築を目指し1996年にスタートしたダンスの祭典。海外の劇場やダンスフェスティバルのディレクターには新進振付家の才能に触れる場「コンテンポラリーダンス・マーケット」として親しまれている。横浜ダンスコレクションEX 2011の開催期間は1月22日から2月20日。