横浜市開港記念会館(横浜市中区本町1)で2月4日、「アンドロイド・タブレットとデジタルサイネージへの応用」講座が開催される。主催は地域の情報発信の担い手育成事業を進めている「横浜地域情報化推進協議会」。
同協議会は、昨年9月から「地域レポーターが地域活性化支援するユビキタスメディア基盤事業(横浜ストリーム)」を展開。地域のICT人材の育成と雇用創出などを目指し、地域情報発信や映像、テレワークなどをテーマに講座を実施してきた。
「アンドロイド」は、米グーグル社が携帯情報端末向けに開発したオープンソースのプラットフォーム。端末やアプリケーション開発の自由度が高いとされている。横浜ストリームでは、地域情報の発信手段として、WEB、モバイル、デジタルサイネージなどを想定しており、同プラットフォームが組み込まれたタブレット端末は、これらの発信手段に対応できる多くの可能性を持つ。
当日は、日本国内におけるアンドロイド・タブレットの動向や、タブレットの活用事例、デジタルサイネージへの応用について専門家や実践者が紹介する。そのほか、中国でシステム会社を経営し「上海Androidの会」で会長を務める中尾貴光さんをゲストに中国におけるアンドロイド・タブレットの動向を講演してもらう。 横浜でアンドロイドの研究・開発に取り組んでいる団体の紹介も行う。
また、数機種のアンドロイド端末を用意し、機能やそれぞれの違いを体験できる展示スペースも設置する。
日本Androidの会横浜支部の会員で、講座を企画した大和田健一さんは「現在パソコンで行っている多くの作業がタブレット型端末に移行すると思われる。そのようななか地域の情報発信でも活躍する場が増えることを期待する。しかし、昨年から発売が開始されたということもあり、何ができるのか情報が不足している。今回の講座では、そのような情報を専門家を招き、わかりやすく解説してしてもらう。情報発信やコミュニティー活動に関心のある方にもぜひ参加していただきたい」と話す。
開催時間は18時30分~21時。参加費は無料。申し込みは横浜ストリームのホームページから。
「横浜ストリーム」は、さまざまな社会・環境などの諸問題を考えるきっかけや解決策の一歩を生みだすものとして「市民の情報発信」に着目した事業。地域の出来事や人の思いを自らが発信する「地域レポーター」の養成と市民が情報発信を行う場の提供を連動して行うことを通じて、地域情報の新たな流れをうみだし、市民の活動の場を広げることを目指している。総務省・ICTふるさと元気事業として、テレビ神奈川、地元NPO法人、横浜市などが参加する横浜地域情報推進協議会が事業を推進している。