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劇団・ペピン結構設計が新作公演「お母さんしかいない国」

劇団「ペピン結構設計」の巡演の様子(三田の家)

劇団「ペピン結構設計」の巡演の様子(三田の家)

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 STスポット横浜(横浜市西区北幸1)で2月10日より、横浜を拠点に活動する劇団、ペピン結構設計の新作公演「お母さんしかいない国」が始まる。

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 「お母さんしかいない国」は、時代背景も国も特定されていない、現代日本の風俗をベースに、お母さんだけが暮らしている架空の「家」を舞台にした物語。作・演出は石神夏希さん。出演者は下田寛典さん、中澤大輔さん、吉田能さん、角北龍さん。

 すべての登場人物(お母さん役たち)は男性の俳優が演じ、舞台上に女性の俳優は登場しない。男性がお母さんを演じることで、女性的な肉体と切り離した状態からジェンダーを浮かび上がらせることを狙いとしている。舞台のテーマは「お母さんと息子の関係性」。劇中ではお父さんや子供はいない4人の「お母さん」たちが、お母さんとして振る舞い、お母さんの仕事をし、お母さんとして家族の帰りを待っている。

 ペピン結構設計は「劇団のコンセプトは『地球より遠い夢の国を探しにいく』。今回の新作は、第2回かながわ戯曲賞を受賞した劇作家・石神夏希による入魂の作品です。国際舞台芸術ミーティング in 横浜のショーケースにも参加し、期間中は劇場公演以外に『家』での上演『巡演』も試みます。観客の多様な解釈を促しながら、演劇の可能性をひろげていきたいと考えています」と話す。

 公演は2月13日まで全7回。開演時間は10日=19時30分、11日・12日=14時/19時の2回、13日=13時/17時の2回。定員は各回50人。チケットは一般前売2,500円、当日2,800円、学生2,000円。全席自由。問合わせはペピン結構設計のホームページから。

 ペピン結構設計は1999年、高校の同級生5人で結成した演劇団体。慶應義塾大学の学生を中心にメンバーを増やし、STスポットやBankART1929などの横浜の拠点での公演活動を続けている。メンバーそれぞれが持つ日常の中の問題意識を作品に反映させることをポリシーとしており、『東京の米』(2002年戯曲賞最優秀賞受賞)など2010年までに18本の作品を上演。結成10年目に解散と「再設計」を行い、現在メンバーは5人(2011年1月時点)。

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