三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で2月20日、女性同士で身近にあるエコを考える「着物deエコ女子会@三溪園」が開催される。
着物deエコ女子会は、かつて日本人が生活に取り入れていた暮らしの知恵や伝統を見直し、現代の省エネ生活へのヒントを得ることがねらい。着物を着用して園内の観梅会を楽しみ、茶室で日本の伝統的な生活習慣を振り返りながら、エコをテーマに語り合う。主催はWEBマガジン「横浜クルーズ」。
当日は同園の学芸員が、伝統と機能性を兼ね備えた蓮華院(れんげいん)の古建築を解説。蓮華院(1917年築)は同園の創設者・原三溪作の田舎屋風の茶室で、土間の中央にある太い円柱と、その脇の壁にはめ込まれている格子は宇治平等院鳳凰堂の古材と伝えられている。
イベントでは各自が自宅にある着物を持ち寄り着用。初心者には、笹島式着付け教室を主宰する糸賀文音さんが、腰紐1本で容易に着こなせる着付け方法を伝授する。
参加者は着物姿で俳句やエコ川柳を披露し、お茶を飲みながら着物のエコ上手な楽しみ方や活用法について話し合う。会場の様子はツイッターで中継する予定。
横浜クルーズ編集長の東みちよさんは「日常で着物を着る機会は少ないですが、実際に着てみると、機能的で冬でも温かいことがわかります。流行に関係なく何十年も着続けられるのも着物のよいところ。お祖母ちゃん、お母さんの着物がタンスに眠ったままのご家庭は多いと思いますが、それをぜひ活用してほしい。また、エコロジーは生活の中でできることが多いので、女性同士が気軽におしゃべりすることで多くの人に広まり、取り入れやすいのではないでしょうか」と話す。
会場は園内の蓮華院。イベントの開催時間は10時~12時30分。会費は2,000円(入園料別)。定員20人(先着順)。申込み・詳細は横浜クルーズのホームページで。
横浜クルーズは2010年11月にスタートしたWEBマガジン。エコ・アート・女性のライフスタイルなどをテーマに持続可能な社会に向けた情報を発信している。運営団体は横浜スマート・コミュニティ研究会。横浜市が推進する脱温暖化の市民参加型プロジェクト「ヨコハマ・エコ・スクール(YES)」の協働パートナーとして、普段の暮らしで楽しくできるエコについて情報発信し、イベントの開催なども行っている。2011年3月に本格始動する。
三溪園の開園時間は9時~17時(入園は閉園30分前まで)。入園料は大人=500円、65歳以上=300円、小学生=200円。